七転び八起き

ハロプロと、恋人のキツネさんとの同性同士の同棲生活。

観劇とお金とキャリアの話

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観劇の趣味を始めて約8年。

観劇の趣味を始めて、約8年が経とうとしています。最初の頃は、せいぜいが年に一回。それも彼女が行きたいという舞台にいく程度でした。

忘れもしない、初めて自分でお金を払って、彼女と見に行った舞台は忍ミュ。そして、その後数年して、初めて一人きりで見に行ったのはジ・アルカードショー。

そこから転がり落ちるように、舞台沼にはまっていきました。今や月に3日はなにかしら見に行くし、そこまで行かない月でも大抵なにかしらの舞台DVDを見ています。

 

時々思い出す、本をやたら読んでた時代。今の舞台選びはそれによく似ている。

 最近の舞台の選び方は、昔わたしが読書が大好きだった頃になんとなく似ているなぁと思います。高校生くらいの頃。好きかも、って思う作家さんを見つけたらひたすらその人の本を買いあさって読んで、その作家さんのインタビュー記事が載ってたら、雑誌を立ち読みして、そこで対談してる別の作家さんが気になって、その作家さんの本を買っては見事にはまってゆく。時々本屋に行っては、偶然の出会いを探す。そんな感じの読み方。

今は、好きな俳優さんや好きな演出家さんの舞台を追いかけて、出てる俳優さんで気になる人ができると、その人の舞台も見に行ってまた好きになる。時々フライヤーを見てフィーリングで観劇に行く。それでまた、新しい好きな舞台が増える、っていう感じ。やっぱり似てる。

まあしかし、違うのはやっぱり単価で。本は一冊、高くても1800円くらいだけど、舞台は1回7,000円から10000円なんですよねぇ。安く手に入れられたとしてもせいぜいが5000円。にもかかわらず、好きな俳優さんも好きな演出家さんもどんどん増えていく。たくさん観に行くには、当たり前だけどお金が必要で。それがわたしの働く原動力になっているように感じています。

 

わたしは仕事人間にはなれなかった

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ところでわたし、大学を卒業したばかりの頃は、バリバリのキャリアウーマンに憧れていたんですよね。勉強は得意な方でした。その延長線上で、きっと社会に出てもやっていけるだろうと思っていて。振り返ってみれば、へんに自信家で、世間知らずだったと思います。

でも、1社目も2社目も、なかなかにキツい会社で。周りにはブラック企業ブラック企業と言われました。力はつきましたけどね。どこでも転職できる、食っていけるっていう自信も。

そんな会社を経験してわかったのは、わたしは創作されたものに触れることや彼女との関係をないがしろには絶対にできない人種だっていうこと。仕事ばっかりしてると、心のどこかがすり減っていく。だんだん自分のことしか考えられなくなってく。話題が仕事のことばっかりでどんどんつまらなくなっていく。もちろんその間も、観劇も読書も続けてはいましたけど、ちゃんと味わって、考える余裕はなかった。ずっと、ワークライフバランスがわからないようなやつは死ね、日本人の働き方は間違ってる、なんて呪文のように唱えていたのは、やっぱりその状態が辛かったんだと思います。小さい頃からフィクションに囲まれて育ってきたんですもん。(冷静になってきた今は、もし公私混同して好きなものに没頭する仕事であったら、働き詰めの状態でも幸せだったかも、とも思います)

だからわたしは、これからはほどほどのキャリアウーマンになることを選びました。社会に出て3社目の今の会社は、働き方はほどほどで、前の会社よりは月のお給料はいいけどボーナスは少ない。時々は踏ん張らなきゃならない場面もあるけれど、前の会社ほど命をかけて仕事をする感じでもない。だから、成長や賃金カーブの上昇割合は少し少ないかも。仕事もそこそこ、趣味もそこそこ。わたしにとっては、いい環境だと思います。

 

これからのキャリアのこと

でも、じゃあこの先どうしたいのか?そのことを、転職して少し余裕ができてきた今、時々考えます。自分にあった会社に入れたから、現状維持でいいのか?

違う、と思うんです。知識はすぐに陳腐化するし、環境も変わる。お客さんや周りが変わっていくから、現状維持では、将来はこの賃金を維持することもできなくなるかもしれない。もっと上を目指さないといけないんでしょう、きっと。

そして、わたしは欲深いから、もっと自由に、観劇も読書もDVD買ったりも、したいって思ってしまうんです。見れば見るほど、好きな俳優さんも好みの演出をする作品も、増えてくんですもの。だからやっぱりお金はもっともっとほしい。

それにね、夢があるんです。いつか田舎に中古の家を買って、改装なんかしたりしながら、彼女と暮らすんです。書斎を作ってたくさんの本と、書き物をする小さめの机を置いて。ノートや日記や手帳をたくさん並べて。プロジェクターを置いた部屋で大画面で舞台DVDを見て。で、東京にも借家があって、観劇する時にはその家に泊まるんです。そのためにはさらにもっと、稼がなきゃならない。

馬鹿みたいでしょう? そんなことできるか!とか、何年かかるんだ!って思うでしょう? 友人からはよくそう言われます。でも、馬鹿みたいでも夢があるから、日々頑張れるんですよね。

 

だからこのところ、わたしはもっとお金、ちゃんと稼ごうって、真剣に思っています。お金を稼ぐには誰かを喜ばせなきゃいけない。今以上に。だから、自己啓発書を読むみたいなふわーんとしたものじゃなくって、現実的に一歩前に進むにはなにをしようかなってよく考えます。キャリアアップとかスキルアップってことが、やっと現実味を持って、わかってきた感じです。そして今の本業をただ頑張るだけじゃどんなに頑張っても目標には足りないので、三年後収入をもっと増やすとしたらなにをしようかな、なんてことも考えています。

まあでも、考えるだけでアクションが遅いのがわたしの悪い癖で。できる範囲ではあるけど、もうちょっとスピード上げて、前に進んでいけたら、と思います。勉強ももうちょっとちゃんとやろう。馬鹿みたいだけどキラキラした夢を見させてくれた、観劇っていう趣味に感謝しつつ。