【ふっきーさんファンのためのDVD感想】銀河英雄伝説〜初陣 もう一つの敵〜
ふっきーさんファンのための銀河英雄伝説〜初陣 もう一つの敵
公演時に見たのですがDVDは買ってなかった本作。ふっきーさん熱が高まってしまったので、もう一回見たくなって買いました。
結論、当時滅多にブロマイド買わない派だったわたしが、ついブロマイド買っちゃった時の感じを思い出しました。ふっきーさんめちゃかっこよかった。そしてやっぱり銀英はアツイなと思いました。
ところで銀河英雄伝説って?(知らない人のための解説)
銀英って、名前は知ってるけどちゃんと読んだことないって方、多いんじゃないかと思います。特に20代前半以下の若い方は。
元々はSFの大家、田中芳樹さんの小説で、アニメ化・漫画化もされています。わたしは田中芳樹さんの文体が合わず、小説版は友人に長いこと借りて飛ばし読みしながらやっと読み切りました。でもそれは完全に文体の好みだけの話で、中身はめちゃくちゃ面白い。
遠い未来に、人類が「銀河帝国」と「自由惑星同盟国」に別れて戦うお話。二人の主人公、ラインハルト(帝国の人。豊かな金髪の美青年。貧しい貴族の出で美人の姉が皇帝の妻になる。シスコン。めっちゃ頭いい)とヤン(同盟の人。仕事早く辞めたい紅茶好き。でも戦争屋としての才能がやばい。)を中心に、戦いの歴史を描いています。
宇宙戦争のシーンもめちゃくちゃアツいし、政治的な権謀術数の話もわりとドロドロしていて楽しい。その上登場人物がみんな魅力的で。たくさん登場人物いるから小説版で読むと、カタカナの名前覚えられないわたしは最初大変でしたけど(笑)読んだらきっと誰かしらお気に入りキャラができると思います。
ふっきーさんが気になってるor好きな方に勧めるポイント
で、ふじわらさんのお話。今回の彼の役は、帝国側の主人公であるラインハルト様の右腕のうちの一人です。 ラインハルト様の側近には「双璧」と呼ばれる、ロイエンタールとミッターマイヤーという凄腕の二人がいるんですけれど、そのロイエンタール役。
ロイエンタールはファンにはロイ様〜♡と呼ばれちゃう感じの人気キャラ。黒髪の色男で、「金銀妖瞳(ヘテロクロミア)」(片目が黒、片目が青)の持ち主。よく相方のミッターマイヤーに「女たらしの下級貴族」と評されるのだけど、あかるーい女たらしじゃあなくって、暗い感じのイケメン。女は向こうから勝手に寄ってきて身をささげちゃうらしい。過去にお母さんに片目を抉りだされそうになったりお父さんに疎まれたりした結構重たい過去を持っていて性格もちょっと屈折したところがあってね…。顔と振る舞いと戦績はイケメンそのものなんだけれどね…。
で、そんな本作のふっきーさんのオススメポイント。
- 抑えた低い声であんまり表情を変えない二枚目ふっきーさんが見られます。
- 殺陣も多いです。回し蹴りしたりとか。わりとすごい。真ん中分けの前髪がひらってなったり、彼の綺麗な手が流れるように動く様を見られます。戦うシーンがめちゃ美しい。
- 双璧の片割れ、ミッターマイヤーとのブロマンスがすごい。萌えるにもほどがある。
こういう明らか〜な二枚目役を演じるふっきーさんって珍しいですよね。
ゆるんとしたやさしい綺麗系の役(喜多さんとかオリーブさんとか)とか、変人三枚目役(クリッパラとか)が多いじゃないですか。声もわりと高い感じの。
でもロイ様は、あんまり表情変えずにお澄まし演技をするので、珍しすぎてDVD見てわたしは最初ちょっと笑っちゃいました。でも途中からすごいイケメンに見えてくるのが不思議。
ミッターマイヤーとのブロマンス(激萌え)
特にお伝えしたいのがミッターマイヤーとのブロマンス。いやーやばい。どんだけミッターのこと好きなん、ロイ様。ってなります。キュンキュンです。
えーと、一応注意。もう古い作品なのであれなんですが、ネタバレ入ります。最初の方は大丈夫ですが特に後半注意。ダメな方はささっと読み飛ばしてください。
例えばこんな感じです。
- 何回も「堅物の平民」「女たらしの下級貴族」と、罵り愛。
- 愛妻家のミッターのことを暇さえあればイケメンな感じで静かにからかう。ラインハルトの姉のアンネローゼ様の前で、ミッターが妻に「嫉妬」の花言葉の黄色いバラを送った話で晒しものにした上で、「卿のこの手の話はもう何ダースか持っている」とか言う。どんだけミッターのこと観察してるん。大好きか。
- 軍刑務所に入れられてしまったミッターを助けに行くロイ様。ひとしきりからかったあとで、「俺がなんとかしてやる。だから短気を起こすな。決して早まるな」とか言う。この時の言い方がね…。真剣な目でミッターを見据えて超いい声で言うのよ…。後の方のシーンでも「すぐに迎えに行く」とか言うし…。なんなの…。愛じゃんもう…。
- 追い詰められて約束を破らざるを得なくなってしまったミッターが消えると普段冷静なロイ様がちょっとだけ乱れる。
- ミッターに追いついて爆弾を奪うくだりがやたらスマートなんだけど、それに対してミッターはなんかしゅんとしてて可愛い。ミッターが「お見通しか」と言うのに対してロイ様は「なんでも知っている」というのだけど、それが「なんでも知っている(お前のことなら)」に聞こえてしまってほんとロイ様は…!ってなる。
- ロイ様に助けられたミッターマイヤーが「なあロイエンタール、卿になにかあった時はこの疾風ウォルフがすぐに駆けつける」というのに、ロイ様はちょっと嬉しそうに「期待している」と返すのだけどこれがね…。今回の初陣には入らないけどロイ様の死に様を知ってるとすごい切ない…。最後までミッターのことを想って死んでくからロイ様は…。「遅いじゃないかミッターマイヤー、疾風ウォルフの名が泣くぞ」って言ってさ…。
逆にオススメできないポイント
えーと、でも本作と、本作のふっきーさんは好ききらいあるかもなーって感じです。わたしは普通よりちょっと好き、くらいの感じです。
こんな方は観る優先度下げてもいいのかも?
- 「黒い右目で人間として見る、青い左目で女として見る」「女と勝利は呼びもせんのにあちらから寄ってくる」なんて言っちゃうイケメン具合のふっきーさんはちょっと笑っちゃうわ、むしろそんなふじわらさん求めてません、な方。
- 原作のロイ様を崇拝してる方。ふっきーさんそんな背が高くないから見栄えがロイ様っぽくないって思う人もいるかも。わたしは好きだけど。(あ、根本さんとふじわらさんは年齢的にも双璧らしくてわたしは好きです。30代前半の見た目。時間軸的にはほんとはもうちょい若いのかもだけど)
- 時間軸がポンポン飛ぶ感じの舞台が苦手な方。もともと原作の世界観や設定が複雑なので、混乱しやすいかも。必須ではないけど、余裕があれば触れておいたほうが入りやすいかもです。(ウィキペディアちょっと見ておくとか)
- 特典のバクステ映像とかを重視する方。特典なんもついてないです。
以上!
ちなみにふっきーさん以外の方で言うと、ラインハルトもヤンもミッターマイヤーも、最高でした。すごい原作に合ったいい配役だし、みんな上手い。
銀河英雄伝説、オススメです。