七転び八起き

ハロプロと、恋人のキツネさんとの同性同士の同棲生活。

ゲーム・オブ・スローンズを見始めました

お題「#おうち時間

 

リモートワークの量が増えておうち時間が増えたのは嬉しかったのだけど、営業時間短縮でプライベートおうち時間が増えたことは弱った。思った以上に仕事に依存していたと思い知らされた。(ちなみに私は大変にリモートワーク向きな人間なので、家でも職場とほぼ同様の集中力を発揮できます。)

 

 

この仕事とパートナーとおしゃべりすることと飼い始めた猫の世話をする以外何もやる気起きない状況で、ゴールデンウィークを迎えるのはまずいと思い、はまれるものを見つけるべくゲーム・オブ・スローンズを見始めた。見始めたら思惑通り止まらなくなった。休日は1日3話から4話見ている。そうすると半日が潰れる。創作物の力というものは本当にすごくて、集中できるものができ、コロナから意識を逸らすことができたことで私の精神は急速に回復しつつある。ハロプロのコンサート動画を見たいという気持ちにもなってきたし、なにか書こうという気にもなってきた。

 

ゲーム・オブ・スローンズ、どういうお話かというと、7つの自治領からなる国の内紛を描くファンタジー大作。服装や建物などの雰囲気は中世ヨーロッパ的で、基本的にはドロドロの政治ドラマなのだけど、大狼(ダイアウルフ)やドラゴン、ホワイト・ウォーカーなど、ファンタジーの世界でしかありえない生き物も出てくる。

 

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私は動物大好きなので、序盤でお話の主軸となる北に領土を持つおうちの家紋が狼で、その子供達ひとりずつがそれぞれ一匹の大狼を飼うようになる経緯を見て、もう「絶対全部見る」と決めました。いや、絶対につらいんだけど。絶対に狼か人かどっちかが先に死ぬとかそういうのあるに決まっているし。でも狼見たい。ふさふさは正義。

 

見進めて、今、6話が見終わったところ。いろいろとつらい。つらいけどどうなるか先を知りたくて、どんどん見てしまう。たとえば、王の婚約者を殺害した罪で一族がほぼ死に絶えた家の、生き残りの兄妹。兄が見目は綺麗なのにびっくりするほどクソで、妹を政略と自分の野望実現のための道具としてしか見ていない。妹はそりゃあもう辛い目にあう。でも、彼女の行く末を見届けたくて、そしてきっとどこかで死ぬであろうクソ兄がどんな死に方をするかを楽しみに見続けてしまう。

 

主軸となるスターク家のイケメン朴念仁家長と、ラブラブでしっかり者の妻がこのあとどうなるのかも気になるし、5人の子供たち(一人一人ぜんぜん性格が違う)がどういう生涯を送るのかも気になる。

 

しかしゲースロは「次を見たい」と思わせる力がすごい。終了前10分くらいにぶちこまれる「ええーーーーーーまじでーーーーーそんなこと起こっちゃうのーーーーー続き気になりすぎるよーーーーー!!!!」となる演出がすごい。

 

細かい説明を神の視点で語るようなシーンが全くないのもすごい。説明がすごく少ないのに、それぞれの人物像が初登場ですぐにわかるようなシーンを入れてきて自然と登場人物の見分けがつき、関係性がわかる。たとえばある人は、初登場時からおっぱいもろだしの娼婦のおねえさまとイチャイチャしているし、そこに兄が入ってきてしまっても全く動じない。先ほど紹介した没落した家の末裔のかわいそうな妹は、焦点の定まらない目をして猫背で、自分の意思をみせるような言葉を発しない。そういうふうに、登場人物がそれぞれどんな人で、周囲の人とどんな関係性なのか、すぐにわかる。

 

誰が裏切るのか、覇権を握るのか、わからないドキドキ感もすごい。でも毎回おっぱい出てくるしすぐに人が死ぬので苦手な人は苦手かもしれない。

 

ちなみにマイノリティの扱いも割と好きだし、多様な女性が多様な人生を送るところもよいと思っている。みんな決して「正解」ではないんだけど。「この時代の女性はこうだよね」のステレオタイプにおさまらず、いろんな描かれ方が、一つの作品のなかで存在しているということだけでも価値がある。ゲイの子が出てくるシーンもあるのだけど、「ゲイなんだー!」と見る側が確信できるシーンがあるんだけど、またその表現の仕方が秀逸で。是非見て欲しい。

 

ゲースロ、Huluでも見られると思うし、今ならAmazonプライムで全8シーズン中7シーズンまで無料で見られるらしい。暇を持て余していたり、なにかしらはまれるものを見つけたい方におすすめです。