七転び八起き

ハロプロと、恋人のキツネさんとの同性同士の同棲生活。

仕事で鬱の直前までいった話


ケイクスで今無料記事になってる『なぜ、人は鬱になるのか』を頷きながら読んでしまった。
ずんずんさんと田中さんは、鬱だったとき、文字が頭に入ってこなくて、時計も読めなくなり、電車に乗り間違えたりもしたという。
そういうときは、自分で自分を責めてどうしようもなくなると。
私もここまでは行ってないけど、似た経験をしたことがある。


私の体験


何年か前の話。一回目の転職で、新しい会社で営業として働き始めた頃、追い詰められすぎて、体重が激減した時期があった。10キロ近く痩せた。誰と話しててもちょっとしたことで泣き出してしまったりもした。


根本にあった「頑張らなきゃ」病


今思えば、大学卒業して以来、「頑張らなきゃ」病に罹患してた(笑)

私自身、高校、大学とそれなりにはうまくいっていたけど、本当に『それなり』だった。ありていに言えば、絶対に第一志望にすんなり入れるってことがなかった。それは、自分に甘かったからだ、と解釈していた。(今は、勉強サボっちゃうことも含めてそれが私の実力だったと思ってる)

大学でも決していい生徒ではなかった。
就活もうまくいった方ではない。

だから、仕事で頑張らなきゃ、一番にならなきゃ、って思いつめてた。でも、努力したらきっとできると思ってた。だって、勉強は自分で自分を甘やかしてサボることが簡単だけど、仕事は相手がいるから、目一杯やらざるを得ないでしょ。だからとにかく働いた。


うまくいかない時期。上司にも自分自身にも追い詰められる。


でも、うまくいかなかった。私は自分で思う以上に怖がりで情けなくて、仕事ができなかった。
よくよく考えたら、転職したばっかりだかりだから仕方ないんだけどさ。その時はそう思えなくて。周りの基準が高すぎて、メール一通送るだけでもつまづいていたから、挫折感がすごかった。それを我慢して、できるようになるまでやり続けられたら良かったのだけど。

その頃の上司は、自分のできなさを突きつけてくる上司だった。『お前やるって言うだけでやらねぇじゃん』とか、『お前はこうだからダメなんだよ』『なんで言ったことが直らないんだ』って毎日毎日言われた。彼は怒鳴ったり机を叩いたりすることもあった。

怖いし、辛かったけど、『ついてこられたら一人前にしてやる。辛いなら辞めたら?ま、単純作業やり続けるようなつまんない仕事を今後ずーっとやり続けたいんだったらいいけどな(お前にはここをやめたってろくな仕事ない、の意)』ってよく彼は言ってたから、なんとか食らいついてできるようになろうって頑張った。

でもさ、できない自分ばっかり毎日毎日見つめさせられるのは辛くて。できることもあったけど、そんなの、目に入らないくらい『だからお前はダメ』って言われ続けて。自分でも『自分はダメだから変わらなきゃ』って自分のあらゆる部分にダメ出しして。だんだん気持ちがおかしくなっていった。


自分で自分を壊す前に逃げることも必要(まあそれが難しいんだけど)


そんな環境から抜け出せたのは、もう無我夢中すぎてなんでだったのかわからない。
ほんとに集中力がなくなって、本を読めなくなったり、忘れ物や誤字脱字が度を越して酷くなって。食べてないわけじゃないのにどんどん痩せて。ちょっとしたことで涙止まらなくなるし。生理も止まった。

なんかおかしいって自分でも思ってたし、人にも言われた。

それで、転職活動して、内定を得て、先に出てきた上司の、更に上の上司に言ったら、思いとどまるように説得された。そして上司が変わって、私はその組織に残ることになった。

まあ、結局その後新しい1年と少し経って、人から見たらパワハラでは?って言われる出来事がまた新しい上司の下でもあって、辞めるに至ったのだけど(笑)

つまり私は、鬱と診断されたわけでもなく、決定的なことがなにか起こったわけでもなかったのだけど、逃げた。(心療内科で、このまま無理し続けると鬱になる可能性あるとは言われた)

結果的に、逃げようとする力はあって良かったと思った。今また転職活動をして、新しい職場にきて、決していままでの環境が当たり前じゃなかったってことがよくよくわかったから。気持ちも回復してきて、こうしてブログを書くような新しいこともできている。本も楽しんで読めるし、泣かなくなった。

多分そうできたのは、いろんな本を読んで多少知識があったからと、冷静な友達や恋人や、カウンセラーさんがさんざん話聞いてくれて、その状況はあなたじゃなくて相手がおかしい、辞めてもいいんじゃないって言ってくれてたからだと思う。

だから私も言いたい。
もし同じような状況になった人がいて、気持ちが少しでもおかしくなっていると思ったら、「まだ大丈夫」「こんなの他の人に比べたら大したことない」「こんなことで折れるほど私は弱くない」なんて思わずに、逃げていいんだよと。

気持ちがほんとにおかしくなってると、「逃げたほうがいい」って言われて頭でわかってても、やれないんだけどさ。
私は普段思い切りは悪い方じゃないけど、「もう他の仕事見つからないかも…どんな会社に行ってもやってけないかも」って思いすぎて行動になかなか移れなかったし。(ほんとに、話聞いてくれた友人たち、ごめんね。)

でも、やっぱり言っておきたい。頼ったり甘えたり、休んだり逃げたりしていいんだよー。
ちょっとしたことでも聞いてくれる場もあるよー。
例えばこんなんとか。

いま少し休むことは人生レベルで言ったら大したことないことかもしれないしさ。