【観劇感想】Club SLAZY The Final invitation 〜garnet〜（ネタバレあり・前編）

スレイジーがとうとう終わってしまう…！

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Club SLAZY The final invitation ~Garnet~

今年一年キャーキャー言い続けたスレイジーがとうとう終わってしまいます。ということでファイナル、見に行ってきました。結論、良かった。わたしの場合、持って行ったサテンのアンダルシアの出番はなかったけど、それでも良かった…！

ということで、ファイナルのネタバレ感想をお送りします。ネタバレ嫌な方はここから先は見ないでくださいね！

やさしい物語

ストーリーが全て終わってみて、やさしい物語だなぁと思いました。AWではキッツイ感じで終わったのに、最後はそれを土台にして本来のSlazyの感じでうまく着地したなぁと。大団円という言葉の似合う終わり方でした。

お話的には、こんな感じ。

もうZsが戻ってこないことを聞かされ、支配人らしくLazyたちに順位をつけることをXから求められたOddsさん。確信ではないものの、一度行ったらもう戻って来られない他の世界の存在を感じている様子。悩むOddsさんは、Qちゃんに相談をします。

AWからの流れで、もうなにか最初から心を決めていた様子のQちゃんはTORIの世界に支配人の影と偽ってOddsさんを連れて行きます。そして、TORIの世界の管理を任されていたDooBopさんに対して挑みかけるのです。DooBopさんがNewJackたちを指導し、パフォーマンスでLazyたちに勝てたら今のLazyたちをTORIの世界に引き渡す。かわりにLazyたちが勝ったらWillやAct、Zsを引き渡せと…。

この辺りを見ていて、DooBopさんがすっかり歪んでしまっていてLazyたちを心から憎んでいる様子だったのがすごくつらかった…。DooBopさんは、大喜びでQちゃんの提案に乗ります。

かくして対決が始まるんですけど結局Lazyが勝ち、Lazyたちの順位の入れ替えが行われます。

そしてこの対決の最中、DooBopさんが抜けたことで警備が手薄になったTORIの世界をZsさんは抜け出し、みんなの元に戻ってきて、大団円、と。ざっくりこんな流れの話です。

その横で、Lazyたちの人間ドラマもしっかりと流れていて、対決と順位争いの中で、DeepさんがとうとうBloomの正体に気づいたり、Bloomさんが少しだけ変わったり、Cool Beans様がBloomさんに「いなくなるなよ」ってデレたり、Endが成長したり…。そんなこんなで、人間関係的にも最高の状態で終わりました。なんだろう、あの家族感。すごく幸せでずっとこの状態が続いて欲しいって思いました。

想いあうことの力

あの大団円は、スレイジーにいるみんなが、みんなのことを信頼して、好きでいて、役立ちたいとか支えになりたいとかその人が自分らしく生きられるようにって想い合っていて、その想いの強さが世界の理不尽さを跳ね返したっていうふうにわたしには見えました。

あの世界のルールやXみたいな存在って現実世界にもありますよね。そして現実世界ではなかなかお互いのことをあんな風に率直に思いあうことは難しくて…そもそもコミュニケーション自体が減っていたりもしますけれど…。それでも誰かが誰かを思う気持ちがあって、そのために行動すれば大丈夫なんだって、そんなことを信じたくなる終わり方でした。

変わること

「変わること」も今回のテーマでしたね。誰だって変わらずにはいられない。変わることは怖いことです。でも8と9とDeepの今の関係性を見ていると、それが悪いことばかりではないって思わされます。誰もが変わるし、人が変われば関係性も変わるから、昔と全く同じに戻れないっていう事実は厳然としてそこにあって。（それをちゃんと描いてくれるスレイジーのリアリズムも好き。）それでもお互いを思い合う心があればまた関係性は作っていけるんだって、思いました。

Deepがずっとそばで見ててくれた8に気づいてくれて、本当に良かった。それでまた、バラバラにだけれどずっとお互いのことを想い続けていたBloomと9とDeepがまた三人一緒に居られるかと思うと…じんわりとあたたかい気持ちになります。なんだか奇跡みたい。奇跡じゃないんですけどね、本当は。彼らの選択や思いやちょっとした行動の一つ一つが招いた必然なんですけど、結果だけ見るとそれが奇跡に見えるんです。最後のシーンで9ちゃんが見守る中でのBloomさんとDeepさんのコアラッコと、その後のBloomの後ろ姿は、奇跡みたいに綺麗な光景でした。素敵だわ…。

とりあえずここまで！各人一人一人の感想書けてなくてすみません。長くなりそうなので、感想は、前編、中編、後半の三部作で行く予定ですよ！それでは、また明日。おやすみなさい。