七転び八起き

ハロプロと、恋人のキツネさんとの同性同士の同棲生活。

「スマイレージ、アンジュルム」のめいめい卒業コンサート

めいめいはどこまでも可愛らしく、パワフルに去っていった

5月30日の武道館、アンジュルムのコンサート。めいめいの卒コンだった。

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めいめいは本当に逸材だったな…。
仕事終わりに、遅刻してスーツのまま駆け付けたのだけど、めいめいのあの、伸びのある、迫力満点の声を聴いたとたんに最初から泣きそうになった。
あのちっちゃい体のどこから、あんな声出てるんだろう。おなかの中に反響させる機械でも入ってるんじゃなかろうか。


これからも舞台女優になる夢をおいかけるめいめいとは、きっとどこかで会えると思うけど、「アンジュルム」という箱の中にいて、ハロー全体のコンサートとかアンジュルムのコンサートとか、決まった場があって、会いに行きたくなったらいつでも会いにいける…そういう安心感がもうなくなるのだと思うと、さびしくて仕方なかった。

 

「ひとり帝国劇場」めいめい

めいめいを最初に見たのはたぶんミュージカル「我らジャンヌ」だった。そのころから、ちっちゃいけど歌うまいこだなーと思ってたけど、当時は共演してたベリーズ工房のほうにドはまりしてたので、正直に言ってそんなに注目していなかった。その後、「LILIUM少女純潔歌劇」でもめいめいを見かける。(ジャンヌもLILIUMも、大好きな末満健一さん演出)

 

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※めいめい:2段目中央右 

「LILIUM」のめいめいは本当にすごかった。
マリーゴールドという、吸血鬼と人間のハーフで、幼いころからみんなにいじめられ、迫害されて、リリーという唯一優しくしてくれた友達に執着する少女役。まあ、一言でいえばメンヘラ。そんな難しい役を彼女は自由自在につくりあげてくれて。普段の不幸を一心に背負ったような肩を丸めた姿も、リリーに縋る時のしぐさや声音も、繭期を悪化させていきなり周りに襲い掛かる時も、全然違う。全然違うけど全部マリーゴールドなのよ。ほんと、鳥肌ものの演技力。

そのうえ、マリーゴールドが過去を回想するシーンで、スポットライトを浴びながらひとりで歌う曲があるのだけど、これがものすごい。会場全体に響き渡る、表現力豊かすぎる声。会場全体が息を詰めて聞いているのが分かった。この時からわたしはこっそり、めいめいに「ひとり帝国劇場」と名付けている。めいめいが歌い、立ち居ふるまう、そこだけが帝国劇場で上演されてるミュージカルみたいに見えるのだ。

 (LILIUMはまじで名作だから、アンジュルムちょっといいな、でも舞台ってみたことないしなって迷っている方はお願いだから見てください)

演劇女子部 ミュージカル「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」 [DVD]

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話は戻って、コンサート。

話が逸れた。そんな「ひとり帝国劇場」めいめいの実力はコンサートでもいかんなく発揮されている。お恥ずかしながらアンジュルムの単独コンサートは初参戦である。しかも今回は席が悪くて彼女らの横顔しか見えない位置。でも、めいめいは曲の中の重要な部分を歌うことが多くて、 コンサートでも「ひとり帝国劇場」が垣間見えた。

初期のかわいい曲はぶりっぶりに可愛らしく、最近のカッコいい曲はドスの利いた声でひきしめ、中盤の「泣かせ曲」はしっとり聞かせてくれた。

たぶん「抒情組曲スマイルファンタジー」か、その前後の曲の時だったけど、途中でたけちゃんが泣いちゃって歌えなくなっちゃったのよね。天を仰いで腕で顔かくして泣きべそしてた。あのしっとりした曲で、『誰かと誰かが同じ時代に生まれてこうして出会う確率 考えたことあるかしら?きっとそれは途方もないくらい天文学的な確率だよ』なんてみんなで歌いながら、そんな姿見せられたらこっちも泣いちゃうわー。

カッコいい系の曲の時は、横からめいめいばっかりずっと追いかけてたけど、ほんっとダンスがキレキレなのよ!!アンジュルムの中でもトップスリーを争えるくらいのキレキレ感。(それにしても最近のアンジュルムはダンスうまいこが増えて「誰がうまい」って名指しできのないくらいですよね。嬉しい。)

めいめいのギャップ

MCの時のめいめいは、ほんとにふわふわしてて、歌ってるときより何段も高い声で、しぐさもなんかふらふらしてるのよね。もう、歌ったり踊ったり演技してる時とのギャップにやられる。ほんとにかわいい。

同期の「アメリカ」4人で出てきて、めいめいとの思い出をみんなが語る時の、コメントの入れ方もいちいちかわいかった。

過去話でたけちゃんが言ってたのが、サブメンバー時代に知らない人に声をかけて踊ってる写真をとってもらう企画をやってるときに、めいめいは「すみません!写真撮ってもらっていいですか!」(めっちゃ高い声。すごい勢い。)ってどんどん声掛けにいっちゃうから私も頑張らなきゃって思ったって話で。めいめいの頑張り屋さんで根性あるところがほんとに表れてるなーとおもった。尊い。

そして、かななんの話では、かななんがめいめいのお菓子を「こういうのもたまにはいいよねー」とか言いながらどんどん食べちゃった話で、めいめいがかななんのマネして、「こういうのもたまにはいいよねー」って再現してるところも無駄にクオリティ高くて、笑いつつさすがめいめいっておもった。かわいい。(かわいいしか言ってない)

 

「スマイレージ、アンジュルム」田村芽実

最後の挨拶の時のドレス、素敵だったなあ。あのドレスを「何風」って言ったらいいのかわからないけど、ミュージカルっぽくて、とてもめいめいらしかった。あの衣装でベンチに座って登場したとき、スカートがふわっとベンチの上に広がっているのが上からはよく見えてとてもときめいた。周りもみんなざわざわしていた。「かわいい」「かわいい」ってみんな顔を見合わせながら言ってた。セットも街頭やらベンチやらを置いて、舞台っぽくしてて素敵だった。

めいめいのコメントは、涙は流してたけどことばに詰まることもなく、しっかりと、くっきりと、大事に読み上げられていった。最後に、「スマイレージ、アンジュルム、田村芽実」としめくくったのが心にとても残った。めいめいは、「スマイレージ」も「アンジュルム」も、とても愛していたのだなあ。コメントの中でも「アンジュルム」にグループ名が変わるのは複雑だったって言ってたけど、それがとても表れていた。私はスマイレージ時代は正直よく知らないのだけど、そうやってめいめいが「スマイレージ、アンジュルム、田村芽実」って言ってくれることは、昔からのファンにもとてもうれしいことだろうなと思った。

そんなめいめいが、コメントを発表して、一曲一人で歌って帰ってくるときに、振り返るとメンバー皆がベンチに座って待ってる演出もニクかった。きゅーんだぜ。

 

その後、各メンバーのコメントへ。

りかこはほんとに「子供だなあ」だった。子供な泣き方が超絶かわいくて、メンバー皆も「かわいいー」って言ってた。マイク持った瞬間から「ふー」って言って呼吸整えてて、でも顔をぐっしゃぐしゃにして泣きそうになっちゃって、でも堪えてて、「泣かないって決めたから、泣かないっ!」って宣言して元気にコメント言いはじめるんだけど、また途中で言葉に詰まって顔がぐっしゃぐしゃになって。ほんとこの子かわいい。

りかこが「いつかまためいめいと同じ舞台にたちたい」って言ってたのは、意外だったけどなんだかうれしかったなあ。りかこも、すごく一生懸命で、パフォーマンスと普段のギャップがあるところ、なんだかめいめいに似てるもの。(ギャップの方向性は違うけどね!りかこは、パフォーマンスはダンスキレキレでかっこよすぎるのに、普段はすぐふざける。ほんと子供。)

あやちょは大人だった。素敵すぎた。「この最高のメンバーにやっとなったのに、めいめいが卒業することになって正直『今!?』って思ったけど、この最高のメンバーでならめいめいを安心して送り出せるなって思った」っていう趣旨のことを言ってて、ああほんとに、リーダーあやちょがアンジュルムの屋台骨だなあって思った。めいめいのコメントの中で、「一番年上で一番こどもっぽい」的なこと言われたけど、そんなあやちょが大好きです。

ほかの子たちも書きたいのだけど、長くなるのでいったん割愛。ちなみに私のアンジュルム内の三大推しメンは、あやちょ、めいめい、かななんなのだけど(順番はつけられない!)、かななんは、中盤の泣かせ曲あたりでこらえきれずに泣いてるところ見てきゅんきゅんした。

また近い未来に、別の場所で。

私は、ハロー好きとしてはぜんぜん新参者だし、どっちかっていうとライトな方のファンだと思います。舞台の方がぜんぜん深刻にヲタ。私的には、めいめいが私のほうのフィールドに来てくれたというふうに思えなくもない。

アンジュルムのめいめいを見られないのはとてもとてもとても、寂しいのだけど、絶対にめいめいの出る舞台、見に行くから。早くたくさん舞台に出てね。ほんとうに帝国劇場で、めいめいに会えるのを待ってる。スマイレージでアンジュルムのめいめい、ほんとうにありがとう。大好き。

 

最後に、このブログのタイトルにも名前をお借りした、アンジュルムの「七転び八起き」のPVおいていきます。わたしこの曲、かっこよくて、衣装も素敵で大好き。


アンジュルム『七転び八起き』(ANGERME [Ups and Downs]) (Promotion edit)