七転び八起き

ハロプロと、恋人のキツネさんとの同性同士の同棲生活。

【観劇感想】ミュージカルしゃばけ 1/20夜 (ネタバレあり)

しゃばけ、観てきました!

高校生くらいの時だったかしら。原作の小説を読んだのは。その後本は売ってしまったのですが、今回のミュージカルはしゃばけの世界観がそのまま現実に現れてしまった!っていう感じでしたね。頭空っぽにして楽しく見られてよかったです。

しゃばけ (新潮文庫)

しゃばけ (新潮文庫)

 

 

お話

おおまかな舞台、登場人物はこんなところ。

時は江戸時代。主人公は、江戸の大店長崎屋の一人息子である一太郎ぼっちゃま(通称若だんな)。 めっぽう身体が弱く、両親がそれはそれはかわいがっている。 そんな若だんなを守っているのが、長崎屋の手代である仁吉と佐助。 この二人、日頃は人間の姿をしていますが、実は、白沢(はくたく)、犬神(いぬがみ)という妖。 二人にとっては、若だんながこの世の全てであり、両親以上にかわいがり甘やかしている。

引用:ミュージカルしゃばけ

今回はしゃばけシリーズ1作目の内容そのもので、薬種問屋連続殺人事件に関わってしまった若旦那のお話。まー、みんな若旦那が大好きで。ただでさえ病弱なのに、殺人事件なんぞに関わってしまうんだから心配は倍増しです。そんなみんなの若旦那を心配する姿がかわいいったらなかったです。そして実力と安定感のあるキャスト陣だったので、もう小説の世界から出てきたんじゃないかと思うくらい自然にそこに生きていらっしゃいました。そして公募していた鳴家ちゃんたちが想像以上に可愛かったし、キャストの皆さんも鳴家ちゃんたちと普段から遊んであげてるんだろうなー感がところどころ漂っていてそれも可愛かった。(特に藤原さんと滝川さん。滝川さんはおっきくてごついからちっちゃい鳴家たちとのギャップがすごく良かった…)

 

さて、ここからはネタバレ含む感想です。ご注意ください。

 

ふじわらさんの屏風のぞき

いやー素敵でした。ふじわらさんはほんとああいう感じの切れ長メイクがお似合いです。あのメイクだからこそ流し目するときの威力が凄すぎて。きゅんきゅんしてしまいました。衣装も素敵すぎました。赤白の市松模様なんですけれど、ちょこちょこ質感の違うところがあるんですよねー。藤原さんがパンフレットで言っていた紙で作ってるところなのかなあ。それに原作絵が足がない幽霊みたいなデザインなので、もちろんふじわらさんは足があるものの、足袋が赤白の市松模様になっていて。なんだかこだわりを感じました。今回2列目だったのでお衣装がよく見えたのはよかったです。あと、屏風のぞきが出入りする扉も片面が市松模様なんですよね。ふじわらさんが入ってるときは市松模様で出てくるとふつうの扉になるんです。屏風のぞきが屏風に入っているのを表現してるのかなあと思いました。小粋だ。

屏風のぞきは仁吉と佐助みたいに過保護に若旦那を守るんじゃなくって、同じ目線なんですよね。べたべたしないけどそっとそばにいてくれて若旦那の思いを叶えようとしてくれる。それでいて仁吉と佐助の側の事情も分かってる風もあって。あり方がなんだかニュートラルで、いいなあこういう人、わたしも屏風のぞきがいる屏風がほしいなと思ってしまいました。そしてツンデレ。若旦那のこと大好きなのに大好きとは言わないんですよねー。いっつも間接表現で、そっぽ向いて不貞腐れながら愛情表現してくるんです。かわいい。最後に紙だから燃えそうになりながらも火事現場に駆け付けた時も「そうしないではいられなかったんだ」っていうようなことをいうのがすっごく優しい声で、愛情を感じました。

しかしお布団で簀巻きにされて仁吉に座られちゃったり、鳴家ちゃんたちにげしげし蹴られてたり『何見てんだコラァ』ってガンつけてたり、すっごいいっぱいドヤ顔してきたり、守狐と鈴彦姫と三人でめっちゃ得意げに調査結果を報告してきたり、おいしそうに珍しそうにカステラ食べてたり、火の粉でちょっと燃えて腕をふーふーしてたり、とにかくコミカルでやたらめったら可愛かったです。

 

暗夜さんの妖しい魅力

大好きなふじわらさんの次にわたしが惹かれたのは暗夜でした。萩野さん、初めて舞台上で拝見しました。すごく細くていらっしゃるのですね…。お着物の後ろ姿、特にお尻から下のあたりがお肉がない!薄い!って感じで、わたしの好みどストライクな体型でした…。ひょろい男性に惹かれがちなんです…。

狂気を感じさせる演技がかっこよすぎてすごく印象に残っています。思えばかわいそうなキャラクターで、人間の勝手で付喪神になり損ねてしまって。きっと待ち望んでいたんでしょうね…大事にもされて…。だから人間の勝手で壊されて、愛情が憎しみに裏返ってしまったのかな…。

傷ついたようにフラフラしてることが多いんですけれどフラフラの仕方がすごく上手いんです。そして火事のシーンも目をぎらぎらさせて火を好む妖をけしかけてきたり、早く反魂香を寄越せと凄味のある声で求めてきて…。怖いんです。でもどこか色気があって…惹かれずにいられません。

最後カーテンコールでも萩野さんだけセットの上からのご挨拶で、そういう演出、好きだなーと思いました。

 

仁吉と佐助と、若旦那

仁吉と佐助と若旦那の三人は本当にイメージ通り!の配役でした。仁吉はクールでいなせな色男だし、佐助はうるさくて筋肉あってちょっと怖い。若旦那は優しいものごし。大人と青年の狭間で少し背伸びをしている感じが微笑ましい。

仁吉と佐助が妖の本性をあらわにしているときの衣装がすごく素敵でした!!ふつうの着物の上に獣っぽいふわふわした飾りのついてる衣装を羽織ってるんですけれどデザインがやたらと可愛い。オープニングで出てきた時がこの衣装だったので高まりました。しっかし滝川くんはイケメンですよね…。そして堂々たる体格。惚れ惚れします。彼はいつ見てもかっこよくない時がないです。

そういえば、唯一のはっちゃけおふざけシーン、屏風のぞきさんの長崎屋なんちゃら劇場(覚えてなくてすみません…)。若旦那の腹違いの兄の出生の経緯が描かれる真面目な話なはずなんですけどこのシーンの仁吉と佐助が面白すぎました。あ、仁吉と佐助じゃなくて中村さんと滝川さんといったほうがいいですね(笑)中村さんは医者役なんですけれど何故かテレビの目線入ってるインタビュー音声みたいに目元隠して超高い声で話してるの!途中で自分で笑っちゃうし。面白かったー。仁吉が無表情でふざけない役だからもうギャップがものすごすぎてやばかったです。滝川くんはおばあちゃん役で、旦那のお父さんが外で作ってきた子供を迎え入れることに猛反対…してるのはわかるんですが何故か全部似非外国語…。途中から「ちょんまーげ!ちょんまーげ!」とか言ってるし…!もうなにがなにやら…!そもそもだいぶごつい婆ちゃんだなっていうところで既に面白いのに上乗せでふざけてくるから、もうすごい笑ってしまいました。最後若旦那に袖に捨てられてて、捨ててきた後若旦那が「わたしだって怒ることもある」って言ってたのがまた笑えました。

このシーンの時、若旦那のお父さん役がそのままお父さんで、お母さん役が鈴彦姫なんですけど、二人とも体プルプルさせて笑いを堪えてた(っていうかだいぶ笑っちゃってた)のがすごく可愛かったです。ふじわらさんは額に手を当ててなんとか耐えてました…!萌える!

 

キャストさんみんな素敵!

他にも日限の親分はイメージ通りでしたし少ししか歌わないけれど歌もうまかったです!鈴彦姫は可愛かった〜!袖をひらってするのが素敵でした。守狐はちょっとおバカっぽいっていうか、ちょっとふざけたりしてるのが可愛かったです。あと若旦那のお父さん、割と好きでした。若旦那を大切にして甘やかしてる演技も好きですし、過去の再現VTRやってる時の大仰な仕草とか表情とかが楽しかったなぁ。栄吉さんも物語の中の栄吉さんイメージそのものでした!

あとアンサンブルさんが皆さん素晴らしかったですね!暗夜に憑かれた人間の気持ち悪い感じの動きとか、火を好む妖と火の感じを肉体とひらひらした旗みたいなので表現しているところとか。舞台セットのなかでも特徴的な四角い衝立みたいなのをくるくる動かすのも位置がピタッと決まるのがすごかったなぁ。スキル高いなぁ、すごいなぁと関心しきりでした。

 

総じて楽しかった

わたしは重い設定の話とかショーっぽいギラギラした舞台の方が好きなので、評価は☆3つっていう感じですね。原作のよさをちゃんと出してくれてよかったなぁ、無難にまとめてきて見やすかったなぁって感じです。普通に楽しかった。ほんわか可愛くてちょっと泣ける系が好きな人にはヒットすると思います。

わたしは今回は金欠なのでCDは買わなかったですけど、DVDは予約しました。CDはライブ音源っていうところがいいですよねー。ファンのツボをわかってる。パンフとふじわらさんのお写真はもちろん買いました♡お写真はどれも写りが色っぽくてかっこよくて素敵でしたー!

f:id:ao-re:20170122005055j:image

ミュージカル「しゃばけ」 [DVD]

ミュージカル「しゃばけ」 [DVD]

 
ミュージカル「しゃばけ」

ミュージカル「しゃばけ」

 

終わった後に食べたカレーもおいしかったー。

https://www.instagram.com/p/BPhn37jD8W9/

観劇後のカレー!ターリー屋すき!

 

今日はふじわらさんにお手紙も書いていきました。2回目ながら慣れてきたもので、一発書きでもスイスイかけました。

https://www.instagram.com/p/BPgwsmwj16R/

今日はしゃばけ観劇なのでふじわらさんにお手紙を書きます。時間がないから一発書き!


ではまた!