七転び八起き

ハロプロと、恋人のキツネさんとの同性同士の同棲生活。

【観劇感想】星屑バンプ

星屑バンプ観てきたよ

9月8日、9日。THE CONVOY SHOW 星屑バンプを観てきました。

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vol.33『星屑バンプ』 | THE CONVOY SHOW
あー楽しかった!
帰ってきてからずっと星屑バンプのこと何日も考えてしまうくらい楽しかったです。
それから、前のブログでも書いたのですが、お疲れ気味だった気持ちが随分と回復しました。

(前のブログ↓)

 

さて、では感想をつらつらと。ネタバレします。まっさらな気持ちで見た方がきっと楽しいと思うので、これから見に行くよ~という方は観劇後に読んでくださいね!

 

ストーリー

ストーリーは、50代のおじさんたちがやっている着ぐるみショーの楽屋にビッグバンジェッツというヒーローショーのレンジャーたちが乱入するところから始まります。
「誰か、この特注の仮面をかぶれる方はいませんか?」
こうして出会ってしまったおじさんたちと若者たちがダンスのコンテストに向かって進んでいくお話です。

 

もうこの序盤からたのしい。本当に本当に楽しい。
オープニングがめちゃめちゃカッコよくて、スーツびしっと着てサングラスしての、ターミネーターみたいな格好でキレッキレに踊る曲(みんな無表情なのに伊藤君だけたまにニヤッとしてたのがチャーミングだった)なのに、その後すぐファンシーなうさぎちゃんと牛とペンギンの着ぐるみ着たおっさんが出てくるというギャップも楽しいし、ビッグバンジェッツのみんなのやたらキレキレなヒーローっぽい動きも、「このお面をかぶれる方はいませんか?」の台詞のインパクトも、もうめーっちゃ、たのしい!
ビッグバンジェッツのみなさんの曲(?)でもヒーローっぽいダンスで、一人一人身軽に側転したりバク転したりアクロバティックな動きもしたりしてて、そこに一人だけはいっちゃったおじさんピンクはバク転やってるつもりでぴょんぴょんしてるのとか、作り込み度合いとコミカルさにニヤニヤが止まりませんでした!

 

将来が不安で焦る若者と、かつて若者だったおじさんたち。
良く世間で言われるような「今時の若者とおじさん」的なやりとりをしながらも、お互いを理解し合って絆を深めていくやりとりはほっこりします。
ふざけてばかりいるように見えるおじさんたちに苛立ちを見せる若者たちに対して、おじさんたちが「モニタリング」を仕掛けるシーンは若者たちの熱さや、ふざけているようでそれだけじゃない、おじさんたちの意図に泣かされてしまいました。
ああ、わたしにもこんな大人げなくて一生懸命で、でも、余裕もあって、微笑みながら、あったかい野次を飛ばしながら見守ってくれるような、上司がいたらいいのになあ、なんて思いながら見てしまいました。

 

星屑バンプの若者たちが羨ましくなシーンは他にもありました。
星を背景に、一人で、もしくは二人組で、独白するシーンがあるのですが、そこでの伊藤くんとねずみさんの会話がとても印象的でした。
「明日がこなければいいのにと思ったことがあった」という伊藤くんにねずみさんは、「そういうときはさ、夕陽のほうにずーっと歩いていったら」と優しく語りかけます。
でもその直後に、「でもさ、朝日ほうに歩いて行ったほうがいいよ。若いんだからさ」なんてことも言ってくれます。
すごく胸を打たれました。そして、焦がれました。いいなあって。
けっして無理強いしない、やさしいことば。ただそっと、つらい自分に寄り添ってくれる言葉。でも、そっと肩を押してくれもする言葉。
カウンセリングみたいだ、と思いました。こんなふうにそばにいてくれる人がいるのは本当にうらやましい。
でも、星屑バンプという作品にわたしたちも出会えたから、ねずみさんは隣にいてくれなくても、ねずみさんの紡いだ言葉がいつまでもこころに残って、わたしを励ましてくれるんだ、とも思いました。
コンボイカウンセリング。私にとっては何より効く回復薬です。


結局、みんなで出たコンテストがどうなったのか、おじさんたちと若者たちがどうなったのか、物語の中では示されません。
お話は「あなたという星屑の輝きだって、きっと誰かに届いてる」というメッセージをもってしめくくられます。
わたしも星屑のひとつなのかな。誰かがわたしの僅かな輝きを見ていてくれるのかな。届くのかな。そんなふうに思いました。
わたしは文章を書くことが好きだから余計にそう思うのかもしれません。届いてほしい。将来はこうなりたいとか、こんなんじゃだめだとか、いろんなことを思います。でも、まずは誰かに届くかもしれないことを信じて、今を一生懸命楽しんで生きることが大事なのかも。

 

演出、曲、その他もろもろの感想

さて、そんなストーリーを支える世界観をつくるあれやこれやを書きます。もう~書きたいことありすぎてこまっちゃう~。
もうね、コンボイは何回見ても思いますけど、ほんと、センスのかたまり!!!最高!!!
今回舞台セットは漫画っぽい、効果線とか☆とかがいろんなところに書かれたセット。背景も何種類かあるんですが、星がいっぱいつり下げられてたり、手書きみたいなお月様や街灯があったり、とにかくかわいい!この可愛らしさがラストシーンで明らかになる「星屑バンプという漫画」の伏線になってるのもすごい!
そのセットを背景にして、ほんとの最後のシーンでコンボイのおじさんメンバーたちがテーマ曲が流れる中でばって漫画っぽいポーズを決めてくるの、大好きです!!かんわいい~!
選曲もよかったなあ~。テーマ曲のインパクトがはんぱない。好き。めっちゃかっこいい。あとはシーンに合わせておしゃれな鬼太郎とかおしゃれなドラえもんとかの曲が流れるのも楽しかった。
曲についてはYouTubeでリストを作ってくれている方がいるのでぜひ「星屑バンプ」で検索を!!

ちなみに、今回、初見の時の感想のひとつは「ギャグが濃ゆい!」でした。だって、親父ギャグ要員のじゅりさんだけじゃなくって館さままで全力ギャグを連続でかましてくるんだもの~。濃ゆいよ~おなかいっぱいだよ~。
その上おっさんたちが着ぐるみ着たりドラえもんのキャラクターのコスプレしたりするんだよ!?もうひたすらに濃ゆい~。でもすき~。ねずみさんが、のび太役のときだけかと思ったら衣装替えしてもずっとイチゴのワッペン服につけてるのとか、くろすさんがジャイアンから衣装替えしてもずっと太いボーダーのお洋服着てるところとか、もう大好き。
館様のブルゾンちえみも凄い好きでした。表情とか言い方とかまじブルゾン。ブルゾンより更に本物っぽい。引き連れてるwith Bたちもさいこうだった~。伊藤くんと至宝くんだったのだけどふたりともいいからだしてるからタンクトップが似合う似合う。至宝くんシャツの脱ぎ方めっちゃセクシーだし。もう何度でも見たい。なんでDVD化してくれないんですか!!ぷんすか!!

 

パフォーマンスの感想

そして、「コンボイと言えば」のダンスや歌やタップや…のパフォーマンス全般のこと。


ねえ!!!若手2回目参戦の子たちが!!!みんなうまくなってないですか!!?!?若者の吸収度と成長度、おそろしい!!!さすが!!
特に今回、至法くんと礼生くんの伸びっぷりがすごいなと思いました。至法くんはあの長い手脚を上手く使いつつ、わんこみたいな魅力を存分に生かしたやんちゃな感じのダンス。ついつい見ちゃうんですよね、あまりにも可愛くて!
礼生くんは前から自分の見せ方をよくわかってる子だなと思っていたのですが、もう魅力爆発でした。にっこーって愛らしい笑みを見せたかと思えば、あの白い首元を見せつけながらセクシーな表情でつんとしてみたり。ラップバトルシーンやガッツだぜを歌うシーンではオラついてる雄みの強い彼が見られたり。翻弄されっぱなしでした。
佐久間くんは安定の踊りの美しさ。スパイダーマンの曲の時は顔が隠れてるのに彼の踊りだってわかりました!ぬめるような動きが本当に素敵。あと演技してるときの落ち着き感。彼にしか出せない味ですよね。あの落ち着き感で、わんこでやんちゃな至法君に乗っかられたりすれば普通の若者らしくわちゃわちゃする、あの感じ。たまらない。なんとも可愛い。
みんなコンボイショウ2回目参戦で、いい意味で慣れてきたのかなあ。凄く今回は、ひとりひとりが「自分を出せてる」という感じがしました。
今回初参戦の伊藤君もよかったです。凄い表現力のある方だなあと思いました。至法君がぐしゃぐしゃに丸めて踏みつぶしたコンテストのチラシを拾い上げる前にダンスで感情を表現されるじゃないですか。あのシーンで、なぜか、拾い上げた、ぐしゃぐしゃに丸まったチラシが、心臓に見えたんですよね。血の滴る、弱々しく脈打つ、心臓。そんなふうに見せてしまう彼の表現力の凄さに、驚きました。

 

曲で言うと今回はスパイダーマンの曲の時と、ウルフルズのガッツだぜが物凄く好きです。ウルフルズのガッツだぜの時は、スタンドマイクで歌うのですが、一人ワンフレーズずつ、前に出てきて歌うのですよね。一人一人全然違う魅力を見せつけてきて、もう大好き~全員好き~!!となりました。
至法くんは「大和撫子」とか「男も女も盛り上がってGo」とか、「女」的な歌詞の時に前の方の列に座る女性陣をじっと見つめてくるんですよ~もうどきどきしちゃう~すき~。
礼生くんがこの曲のときオラついてると書きましたけど、歌割りが「モテたいハメたいナンパされたい」のところなんですよね。あのかんわいくて女の子より色白な礼生くんが!!こんな歌詞を!!でもこの歌詞のところの礼生くんは男の魅力満載な感じで、もうもう、たまりませんでした。

 

あとは、コンボイのオリジナルメンバーだと一番好きなじゅりさん(瀬下さん)のことを。もうね、じゅりさんが踊ってるとなぜだかきゅんきゅんしちゃうのです。あれ、じゅりさん周りの人と比べてワンテンポ遅くないか…とか、腕全然上がってないやん…とか、いちばん息荒いやん…とか、演劇パートだとほんとただのおっさんやん…とか、おもうんですけどね…。でもなぜだか彼が踊ったり歌ったりしているときゅーんとしてしまって、もうずっと目で追ってしまいます。
とくにRather Beという曲の冒頭でじゅりさんが月明かりくらいの薄闇の舞台上に出てきて一人で踊るシーンがたまらなく好きです。

なんともいえないじんわりした情感が感じられるんですよねえ。そして、勝手な気持ちですけど、なんだか、この人、踊ることが好きなんだろうなあと思わされるんです。
そして、1960の頃から「じゅりさんはハンドマイクを持つと輝く」と言っていましたが、今回は「スタンドマイクのじゅりさんも素敵」ってなってしまいました。ハンドマイクやらスタンドマイクの時、ひと一倍フリが大きいんですよね。その派手っちさが好き。
8日に見たときはやたらめったら髪の毛を掻き上げてて、その仕草も好きだったなあー。

 

そのほか、一列になって移動するダンスがすごい可愛かったり、テーマ曲の時はもうとにかくキメキメでキレキレでめっちゃかっこよかったり、タップ曲もとにかく明るくて楽しかったり。ショウタイムでは常にニッコニコしながら夢中になって手拍子してしまいました。

 

そんなこんなで。めちゃ長になってしまったのでそろそろ締めます。


星屑バンプ、楽しかったです!!とても!!
元気と前に進む勇気をもらえました。23日が最後の観劇です。楽しみだなあ~。