星屑バンプの「だるまさん」の話
コンボイショウを見ると、不思議なもので自分の話をしたくなります。今日は「だるまさん」の話を。
(近日中に、「死ぬ気でやってみろ。死なないから」の話もしますね)
星屑バンプの中で、ねずみさんがのび太くん役として会場の子供達に向かって呼びかけるように「あの日あの時あのダルマ」の話をします。
ねずみさんのこのときの語り口がとっても優しくて、何度見てもなんだか切ない気持ちになるんですよね。
なつかしい物の中には、やさしかったおばあちゃんからもらったダルマさんが含まれていました。幼い時庭でころんで泣いていたばかりいたので、おばあちゃんからの「のびちゃん。ダルマさんはえらいね。なんべんころんでも、泣かないでおきるものね。のびちゃんも、ダルマさんみたいになってくれるとうれしいな。ころんでもころんでもひとりでおっきできる強い子になってくれると・・・、おばあちゃん、とっても安心なんだけどな」といった言葉を鮮明に思い出した。その頃、のび太はおばあちゃんに「ぼくダルマになる」とはっきりと約束しました。
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実は三連休の前に、仕事でミスをしたことがわかったんです。お客さんがやさしかったのもあって大ごとにはなりませんでした。 でも、わたしはわりと完璧主義なので、たったひとつのミスでも、お客さんが許してくれても、自分の落ち度だという気がして、すぐに意気消沈してしまいました。その日はキツネさんとの旅行の前日だったのに、早く帰ってゆっくり楽しく準備することもできなくて、申し訳ない気持ちもありました。
今日そのお客さんに謝りに行って、決して怒られることはなかったけれど、なんだかいっぱいいっぱいな気持ちでぼんやりとお昼を食べていました。
そうしたら、星屑バンプの時のねずみさんの優しい声を思い出しました。ねずさんは、わたしの頭の中でやさしく、「のびちゃん」と語りかけてきました。
わたしはねずさんの語り口をひとつひとつ思い出しながら、のび太のおばあちゃんがのび太に願ったように、何度転んでも起き上がれる強い子になりたい、と思いました。
そして、そういえばこのブログも七転び八起きっていうタイトルだったなぁって、思い出しました。
このブログのタイトルは、前にも別のブログで書きましたが、アンジュルムというアイドルグループの七転び八起きという曲から取りました。推してるグループというわけではないんですが、この曲は本当に好きで。
こんなふうに七転び八起きという言葉に惹かれるのは、七転び八起きという言葉がわたしの人生そのもののように感じているからだと思うんです。
これまで、たくさん転んできました。
理系科目があらかた苦手だったのに理系の大学を目指して一浪するはめになりました。ノンケだって当時言っていた今の彼女に好き好き光線浴びせまくって一度はフラれたりもして。
その後せっかく理系の大学出たのに院にもいかず、文系就職することにしたのですが、氷河期の再来かと言われていた時期だったので、もう何社落ちたかわからないくらいのたくさんの会社に落ち続けました。
ようやく入れたベンチャー企業では繁忙期には終電まで仕事するような生活をして。三年もたずにその仕事を辞めて、入った次の会社では、やりたくてやり始めた仕事が合わず、更に、引き続きの長時間残業で更には残業代も支給されず、パワハラにもあい、精神的に危なくなった時期もありました。
そんなふうに何度も何度も、転び続けてきました。
同じ頃大学を卒業した何人かの友人たちは、専攻を生かした職業で大企業に入って、転職なんか一度もせず、これと決めた仕事でずっと頑張って、職場や大学で出会った人と結婚して、それなりに幸せそうにしているのに。(そんな順調そうに見える彼女らもきっとたくさんのつらさや葛藤を抱えているのだと思うんですけどね)
でも、派手に転び続けてきたのは、チャレンジしてきたからでもあると思っています。
大学の専攻とは全然違う仕事を選びましたが、この間就活中のノートをふと見てみたら、そのとき「こんな業界で働きたい。なぜならこんなことを考えてるから」と書いていた仕事と近い仕事に、いつのまにかつけていることに気づきました。
1社目2社目が大変な会社だったからこそ、3社目の今の会社では、わたしが一番営業力あるぞと言えるくらいに、実力がつきました。
フラれても好きでい続けたら、今の彼女がなぜか付き合ってくれることになって、今や10年近く一緒にいます。
七転び八起きして、起き上がれたからこそ、今があるんだなと思います。
なんだかそんなことを考えていたら…いいか、すぐに起き上がらなくても、と思いました。いいか、凹んでないふりしなくても。転んで、先がないような気持ちになったって、いつか起き上がればいい。これまでそうしてきたみたいに。肩の力を抜いて、ゆっくりゆっくり、起き上がればいいや。そんなふうに思えました。
星屑バンプを見ていてよかった。きっとこれからも、転んだり疲れたりしたときには、きっとねずみさんの優しい声を思い出すんだろうなぁと思います。
今日は以上です。
ではまた!