初めて好きな俳優さんにファンレターを書いてみて
初めてお手紙書いてみた
以前こんなブログを書きました。
なんとなく思ってたことでも言葉にするとやりたい気持ちがより固まってくるもので。先日おんイベント真夜中の弥次さん喜多さんの時にふじわらさんにお手紙を実際にお渡ししました。
書く前
お手紙って、書く前の準備からして、一大イベントっていう感じがします。書き終えるまでずっと頭の片隅でそのことを考えている感じ。
素敵な便箋を買いに行ったりしたのは、文房具が好きなだけあってとっても楽しかったです。もしお手紙を書くことが日常になったとしたら、きっと日々文房具屋さんに行くときにお手紙コーナーを覗いてしまいます。わたしの好きなブロガーさんが、お手紙セットとして万年筆とインクも買われていて、そういうのも素敵だなぁと憧れます。
わ、わたしがこんな乙女ぶった柄でいいのか…?とかドキドキしながらふたつ便箋を買い、封筒は家にあって使いたいけれど使えていなかったものを活用することにしました。
書いている途中・書いた直後
最初は、書こうと思って便箋に向かっても頭が真っ白な状態に。そもそもなんでわたし、お手紙を書きたいと思ったんだっけ?なにを伝えたいんだっけ?としばらくフリーズしてしまい。
そのことをTwitterで呟いたら、フォロワーさんに、わたしはいつもノートに書き出して考えています、とアドバイスをいただきました。そこでわたしもいつも持ち歩いているほぼ日手帳にときどき書き留めて、なにを書こうかイメージしました。
そうしたらいくつかの新しい発見があって。たとえば、ふじわらさんは、さみしい人を演じるのがうまいよなぁ、とか。やっぱりわたしが伝えたいのは、役ごとに、そして一つの役の中でもくるくると表情が変わる彼の演技を見て、なんてすごい表現をする人なんだって思って、これからもそんなふじわらさんを応援していきたいっていうことだなぁ、とか。面白い体験でした。
それで少し考えがまとまってから便箋に向かいました。あんまり構成は決めすぎずに、伝えたいことだけ軽く頭において書き始めたら結構一気に書けてしまい。
終わった直後は、意外と呆気なかったな、でもスッキリした、と思いました。ブログでひっそりと愛を綴るのは、安心ですけど、やっぱりちょっとだけ悶々としたものが残るんですよね。本人宛のお手紙だと、その悶々がちょっとだけ手放せるような気がしました。意外と呆気なかったな、と思ったのはわたしが普段からブログで愛を延々と綴っていて、文章を書くこと自体には抵抗がなかったからだと思います。
へんな感情
でも、びっくりしたのは、その後の自分の感情の動きで。ああ、自分はこうやって、決して返ってこない手紙を書くだけのいちファンという存在でしかなくて、ふじわらさんはずっと舞台上で輝き続ける存在で、ずっと平行線なのだなぁ、と思ったんです。悔しいっていうか、虚しいっていうか、へんな気持ちになりました。で、少しだけ混乱しました。
たぶんきっと、憧れの先輩や上司に抱く気持ちと同じで、憧れて尊敬しているからこそ、少しでも近づきたくなるっていう気持ちが、裏側にはあったんじゃないかと解釈してます。会いたいとか友達や恋人になりたいとか、そういうものじゃあなくって、この人と同じ視界で、同じレベルで、同じ土俵で一緒に仕事ができたらどんなに嬉しいだろうかっていう気持ち、かなぁと。もしもっと早く舞台という趣味にはまっていたら、職業選択に影響を与えていたかもしれません(笑)今のところ舞台関係の業界に転職するつもりもなく、いちファンとして応援し続けるつもりなんですけれど、なんだかこの気持ちは忘れちゃいけないような気がするので、大切にとっておこうと思います。
前日
で、前日。実は便箋のパッド上で書いた状態で放っておいてあったんですよ。とほほ。こういうズボラさには自分で呆れます。で、読み返したんですよね。もーダメ。直前に読み返すのよくないですね。これで渡すのか…?うっ…!ってなりました。一発書きだったので勢いだけの文章だし、言いたいことが半分も書けてないような気がしてしまって。
でも、前日夜なので、どうしようもないと諦めて封筒に入れようとしたんです。しかし、さらにそのタイミングで、あちゃ〜失敗した〜!となってしまい。便箋はふたつ買ったもののうち、秋っぽい葡萄柄のほうを選んだのですが、柄物に柄物って合わせるのがやっぱり難しい。便箋が、葡萄柄とはいえそんなに派手じゃない柄だから大丈夫だろうと思ったんですが、お手紙を封筒から出し入れしてみたらちょっと野暮ったい感じ。
もういっそ、一から書き直すか、って一瞬頭によぎったんですけど、翌日もお仕事だったので、泣く泣く、そのまま渡すことにしました。最初だから仕方ないか…と思いつつも今も少しそのことが胸にひっかかっています。やっぱり無難にレターセットか、柄のない、いい紙の便箋を使えばよかった…。
当日
そしてとうとうきてしまった、当日。前日がそんな状態だったので、ちょっと憂鬱でした。ギリギリまで本当に出すのか葛藤していたんですが、一緒に行った彼女に促されてプレゼント受付に。お姉さんに渡すときはほんとに、ドキドキしました。まじで心臓が高鳴りました。
まあでも、手放してしまえば少しホッとして、集中してイベントに参加できました。読んでくれるかわかりませんが、とりあえず、完遂できてよかった。
まとめ
役者さんとコミュニケーション取るなんてことを想像してもみなかったわたしが、お手紙を書いてみて思ったことをまとめてみます。
- お手紙書くのって体力使う
- 想像していたような、気持ちがうきうきするとか、楽しいっていうものではなかった。どちらかというと、祈る気持ちとかに近いかもしれない。あ、でも、書く前と、プレゼント受付に渡す瞬間は初恋かよっていう感じでめちゃくちゃドキドキしたので、そこは楽しかったかなぁ。
- お手紙って、一方通行のようでいて、やっぱり対話のような気がする。役者さんとの対話であり、自分自身との対話。意外にも自分自身について気づいたり振り返ったりする結果になった。
- 自分の中であいまいになってた、「好き」とか「萌え」とかが、どういうことなのか明確になる。
- 単純に楽しいだけではない、へんな体験だったなぁと思うんだけど、なんだか癖になりそう。多分また書いてしまうと思う。何回か書いてくうちにまた違う気持ちになりそう。
以上でした!
お手紙書く人ってみんなどんなふうに思って書いてるのか気になるのでもう一回ファンレターに関するブログを巡ってみようかなと思います。