七転び八起き

ハロプロと、恋人のキツネさんとの同性同士の同棲生活。

キツネさんの転職と、仕事をしていく上で大切なこと

キツネさんがジョブチェンジをした

パートナーであるキツネさんの就職先が決まった。彼女は元々栄養士なのだが、栄養士としての仕事からは一度離れてみようかと思ったらしい。わりと有能なので引きとめられてはいたのだが、有期雇用の前職の契約を更新せず、無職生活に入った。そしてしばらく何もせずダラダラしていた。心配していなかったかというと嘘になる。でも、私が何を言っても聞く人ではないので、求められたら意見は言いつつ放っておいた。

そうしたら失業手当が切れる直前くらいには自分で仕事を決めてきた。しかも、興味があり、かつ、これまでのキャリアと連続性のある「食」に関する業界の営業事務である。大手企業のグループ会社なのでお給料も大幅に上がった。

これってなかなかにすごいことだ。栄養士は中途採用だと契約社員になることが多く、お給料が安い。管理栄養士の資格を取れば少しは仕事の幅が広がるが、それでもやはり一般的な企業の総合職に比べたらずっと生涯年収が低いと思う。それがこれまでのキャリアと連続性はもたせたまま、事務系総合職にジョブチェンジできたのだ。昇給の可能性も、昇進の可能性もあり、今後選べる仕事の幅が大きく広がった。

人生どんなことが起こるかわからない。

 

私と彼女の仕事に関する感覚の違い

ちなみにキツネさんはものすごく「働きたくない」人だ。そして主婦適性が物凄く高い。私は全くの逆で、「仕事大好き」なタイプ。そして主婦適性はあまりない。

例えばキツネさんはご飯を作りながら作るために使った調理器具を片付け、飛び散った油や水をこまめに拭く。ご飯が食べ終わったらすぐに食器を洗う。私が食事を作るときはキッチンがものすごく汚くなる。

一方で、仕事の場面で私は、割と考えてキャリアを積んできたし、転職先を決めてから会社に辞めることを伝えることが多く、仕事をしていない期間がとても短い。しかしキツネさんは毎日「仕事行きたくない〜」の言葉から一日が始まり、仕事を辞めるときはとりあえず辞める。そして貯金残高と失業手当を見ながら無職生活を満喫し、数ヶ月後に仕事を見つけてまた就職する。

そんな違いがあるものの、キツネさんが主婦になって私が働く、という選択肢はこれまで全くなかった。二人とも趣味にお金がかかるので私だけの収入では心許ないし、男女カップルと違って扶養に入れるわけでもなく、リスクが高い。いつ別れてもいいように双方が自立した状態でいたい、という気持ちが私の方に強いこともある。別れる気は全くないんだけど、万が一ということがあるし、死別の可能性だってなくはないのだから、どちらかが依存的な状態になることは避けるほうがいいと思っている。お互いに別れたいときに別れられるほうがいいし、死別してもキツネさんが困らないようにしたいのだ。

 

キャリアの積み方で大切なこと

そんな、仕事やキャリアについての態度が全く違うキツネさんを見ていて、キャリアの積み方でこういうことって大事だよな、と思ったことをまとめてみたい。

 

①ちょっとずつでもできることを増やす

一つ目は、少しずつ少しずつその職場でしかできないことをやって、「できること」を増やしているということ。キツネさんの考え方を見ていると、「この仕事はできるようになった。だから次の職場ではこういうことができるようになりたい」というのが結構はっきりしている。飲食店での調理ができるようになったから、次は大量調理、次は栄養事務、栄養士としてとりあえずやれることはある程度やったから、次は一般企業の事務職、という風に。こういう風にキャリアを積んでいるとストーリーとして転職の際に語りやすいし、相手も納得しやすいよな〜と実感した。

 

②仕事が嫌いでもいい。だが職についたら全力でやる。

そして、キツネさんのすごいところは仕事が嫌いでもきちんとやるところだ。毎日「仕事行きたくない〜」と言っているがよくよく聞くと、とにかく早く覚えて仕組み化してどんどん楽になるようにしているらしい。仕事好きじゃないしとにかく早く帰りたいから、という理由で。そして、「何年で辞める」と決めていることも多いので業務をやりながら引継書を作ったりもしているらしい。

私とはモチベーションの持ち方が真逆だけれどやっていることは結構ちゃんとしていると思う。だからこそ、早く力がつき、転職先にも困らないし、上司に信頼されて辞めるときに必ず引きとめられるのだと思う。仕事が嫌いでも、働きたくなくてもいい。それでも、任された仕事は早く覚える、きっちりやる、ということが大事なのだ。

 

 

③お金は貯めておくのに越したことはない

キツネさんは薄給の栄養士時代もきちんと貯金をしていた。彼女が一番お給料が少なかったときに倍くらい稼いでいた私はというと、全く貯金ができなくて、家を買うための初期費用を彼女に借りた。そして私が家を買うための初期費用を借りてもなお、まだ彼女には蓄えがあった。だからこそ、仕事を辞めても失業保険をもらいながら、ふつうに生活ができている。信じられない。アンビリーバボー。私のキャリアにほとんど切れ目がない理由の一つは、貯金がないから、ということもある。なので、お金は貯めておくのに越したことはないと本当に思う。お金があれば、急いで仕事を決めなくていい。じっくり自分はどんなキャリアを歩みたいのか考えることができ、焦って変な会社にはいってしまうこともなく、余裕をもって職探しができる。

私のような貯められない派の人は、会社の財形貯蓄、持株会、貯蓄型の保険商品(個人年金とか)、投資信託などを使って頑張って貯金しましょう。私は本当に貯金という面ではクズなので、例えば定期預金とか自動引き落としされるタイプの貯金用口座とかを作ってみたこともあったのだけど、お金が必要になるたびにすぐ解約してました。自分でお金を触れるようになるためのハードルは高ければ高いほどいい。なので、財形貯蓄、持株会、貯蓄型の保険商品、投資信託がおすすめ。 

はじめての人のための3000円投資生活

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意外とハロワって使えるらしい

そして、キツネさんの転職活動をみていて意外にいいなと思ったのが、ハローワークを活用すること。私は人材紹介会社を使うか直接応募をするか、Wantedlyみたいな媒体を使うか、しかやったことがなく、ハローワークで職業紹介を受けたことがなかった。でも、彼女はハロワで結構いい求人をもらってきていた。今回決まった食品会社もまあまあの規模でお給料も事務職にしてはいいほうだったし、そのほかの求人も、小さい会社で多分ほかの媒体では求人を出していなそうなのだけどかなりのホワイト企業、みたいなところがいくつかあった。

ハロワの人も、結構親身に仕事を探してくれたし、進捗中ずっと同じ担当の人が寄り添って何度も会ってくれて、面接対策もしてくれていたようだった。人材紹介の会社って、大体が初回登録時の面談のみで、その後は電話のやりとりになる。「寄り添ってくれる感」を求めるなら、ハロワも活用してみてもいいかも。営利企業かどうかの違いが仕組みに影響しているということもあるし、そこで働く人も「人材紹介会社で仕事しててもっと人に寄り添いたくなった」とか「キャリコンの資格をとってお給料は安くてもキャリアに悩んでいる人の役に立ちたい」という動機の人が多いからかな、と推測できる。

 

辞めても死なないし、自分で自分を活かせる場所を選んでいこう

そんなキツネさんの転職活動。なんとかうまくいってよかった〜。本当によかった。

仕事やキャリアに関する考え方が全く違う私たちだけど、共通するところもある。「辞めても死なない」という考え方だ。

二人とも、転職回数は多い方だと思う。その経験から、辞めても雇ってくれるところは必ずあると知っている。今目の前にある仕事をきちんとやっていれば、必ずその人なりの強みはできているし、スキルだってついているはず。だから、いろんな人の仕事に関する愚痴を聞いたりしていると「辞めちゃえばいいのに」と私たちは結構簡単に言う。辞めても死なないし。むしろ、いる場所によっては「そこにい続ける」ことでむしろ死に繋がる危険性がある場所もある。私も、前職の仕事で追い詰められすぎて、最寄駅で線路を見つめて動けなくなっちゃったことがきっかけで辞めることにした。でも、勇気を持って前から気になっていた会社にアタックしてみたら内定もらえて、今はとても元気に仕事をしている。(ちなみに前職も、終わり方は散々だったけど家のローンを組めるくらいのお金をくれて、どんどん仕事も任せてくれていたのでそこを選んで失敗だったとは全く思っていない。)

転職はガチャみたいなもので、入ってみないとわからないところはあるけれど、いいカードを引く確率を高めることはできる。それは、普段の仕事を頑張ることでもあるし、ブラックではない求人を見極めることでもり、転職先の会社に対して「自分が一番よく見える見せ方」を考えることでもある。今の仕事を普通に頑張ってたら、あとは専門家の力も借りながら、情報収集しながら進めれば、結構いい転職ができる。

だから、迷っている人がいたら、まずはエージェントに登録するなり、ハロワに行ってみるなり、有料のキャリコンさんに申し込んでみるなり、行動してみましょう!きっと大丈夫!もっといい居場所があるかもしれないから、勇気を持って自分で自分を活かせる場所を選んでいこう。

皆さん、よい職業人生を!

 

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