七転び八起き

ハロプロと、恋人のキツネさんとの同性同士の同棲生活。

ソロフェス!で推しの石田亜佑美さんが最高すぎた

ずっとうわごとのように「あゆみちゃん……天才……」「あゆみちゃん……最高……」と呟き続けているのは、ソロフェス!というテレビ番組での石田亜佑美さんのソロパフォーマンスがあまりに素晴らしかったからです。しかもそれが、推してるが故に贔屓目に見ているであろう私だけでなく、他の人にもそう見えていて、ハロメンによる投票で2位を獲得した。幸せしかない。幸せすぎてむしろつらい。

 

www.tv-asahi.co.jp

 

 天才と呟いているが彼女は天才ではない。「努力の天才」だ。

私は今回本当に感動したのだけど、彼女はずっと、それこそ加入した時からダンスメンと言われていて、ただでさえうまいはずのダンスパフォーマンスも加入してからの約9年間、毎年それを進化させ続けている。それを敢えて封印することだって勇気が必要だっただろうに、「1曲の中で1人2役をしながら物語をつくりあげる」ということにチャレンジして、成功させた。

ただ演技を取り入れたっていうだけだって、すごい。でも、曲を元に物語をつくりあげて、本来その曲にはないセリフを入れて、曲を女性役、男性役に割り振って、2人分の椅子を置いて役の変わり目を表現して……その上、去り際、イヤリングを外して、少し目線を残しながら去る。そういう演出全部をやってのけた。それを見て私は「天才」って思った。

でも、その「天才」と思えるような才能を掴み取ったのって、彼女がチャレンジし続けてきたからで。チャレンジの連続の中から、ひとつひとつ、掴み取ってきたからで。もう、ほんと、泣けてくる。大好き。なんでそんなふうに、いつもいつも努力し続けられるんだろう。

ダンスがうまくて、本当にハロプロの中で誰にも負けないくらいで、それで満足してしまったって、当然なのに。苦手だった歌も、キャリアの中でなんとか他の子たちと遜色ないくらいまでにうまくなって。舞台をこなすなかで演技が好きだって思ったから、それをバースデーイベントに取り入れてみて。成功して。それで足掛かりを得たから、今回のチャレンジに繋げられた。

才能は、待っているだけじゃ得られない。ここが自分の居場所って決めすぎずに、新しい場所に自分を投げ込み続けたからこそ、自分の才能を、自分で、開発していったのだ。本当になんていう誇れる推しなんだろう。

 

石田亜佑美版「忘れてあげる」の好きなところ

あゆみちゃんのパフォーマンスの書き起こしはこちらのツイートにおささんが詳しくまとめてくださっている。

ここからは好きなところをぽつぽつと呟いていく。

まず、世界観として、男側も女側もお互い好きだけど男側がなんらかの事情で去らないといけないっていう感じなのが好きじゃん。みんな好きに決まってる設定じゃん。私これで小説書けるマジで。そのすごく良い設定はもちろん元の歌詞には一切書いていないわけで。おそらく元歌詞の「もし僕が、もし急に…居なくなったとしたらどう思う?」からふくらませたんだろうと思うんだけどね。世界観をふくらませて、それをセリフに落とし込んでるんだよ!?!?!?副音声できいたふくちゃんのコメントによると自分でセリフ考えたんでしょう!?!?!?ほんと、どういうこと????天才????

男女の声の使い分けや、女性役の時の切なげな表情ももちろん「ハイ石田亜佑美の特技いただきましたあ!!!」って感じだし、ほんとうに憑依型っていうか、役になり切っている時は歌への苦手意識とか緊張感とか一切匂わせないのほんと最高。このあたりはひとつずつ書くと大変なので、「最高でした」の一言でまとめたい。

もうさ……ラスト付近がさ……ほんとにほんとに好きで…………。女側と男側のかけあいみたいになるのも、すれ違いと覚悟の切なさが漂ってきてもうほんとうに最高だしあゆみちゃん器用だなと思う。

最後男性役がぽんって背中を押して、女の子が押し出され、最後の歌詞「明日のために忘れてあげる」に繋がるの、すごくよい。ほんとうによい。ずっとぐじぐじしていた主人公が、すっごく好きだったけれど事情があって別れなければならない(多分納得していない)人に背中を押されて、でも、自分で決断して「明日」のほうを向く、っていうのが痛いほど伝わってくるの。

それで、あの、名シーン「イヤリング外し」ですよ。イヤリング外す時のお顔美しすぎるし、表情がほんとにほんとによくって。何かを決めたひとの顔してた。それで、イヤリングを置いて、去るんだけど、去るときにちょっと躊躇って止まって、視線をすこし残しながら去る。ひとつひとつの視線とか表情とかももうすごいいいんだけど特に思ったのは、フレーム全部使うのうますぎかっていうことですよ。舞台を、見る人の目線を、ちゃんと意識して構成できてるの、もう天才としかいいようがないし舞台への愛をとても感じる。最後のカット、カメラマンさんと打ち合わせとかしたんだろうか。その上でああいうふうに見せてるとしたらほんとうにすごい。

 

未来のこと

すごいすごい天才最高と言い続けてきたけれど、ふと思うと彼女ももう二十三歳なわけで。ふと「守らなければならない対象」「子供」のように彼女を見ていることに気づかされて恥ずかしくなる、とても。たとえば若い人だったらこのくらいの年で小説書いてデビューしたり、脚本演出して舞台やったり、ということをやっている人もいる。それと多分同じで。彼女が仕事をする中で、地道に積み重ねてきたものの集大成が、これなのだ。いつもいつも全力で頑張る人だから、そのときそのときは意識していなかったとしても、全ての瞬間が彼女の中に蓄積されて、これを作り上げたのだ。だから、「歳の割にすごい」「アイドルなのにすごい」みたいに思うのは失礼なのかもしれない、と思う。

彼女と同じように、前を向いて日々働く人として、そして、表現することに少しでも関わっている人間として、尊敬する。心から。そして、希望をもらっている。いつももらってばかりだなあ。あゆみちゃん、本当にありがとう。誇れる推しをもって私は幸せです。

明日は、彼女のバースデーイベントでの、一人芝居をDVDで見よう。