七転び八起き

ハロプロと、恋人のキツネさんとの同性同士の同棲生活。

舞台マリーゴールド感想(眠らせていた感想を発掘+はじめての繭期2020)

はじめての繭期2020でマリーゴールドを見たよ

このまえはじめての繭期2020でマリーゴールドを見た。リアルに公演を見に行ってから、2回目の観賞。見てから思い出した。「そうだ、なんでDVD買わなかったんだっけと思ってたけど、しんどすぎて家に置いておく気しなかったからだった」と。

改めて見て思いましたけどただただつらいだけの話ですね、これ。本当に辛い。でもなんで美しいって思っちゃうんだろうなあ。ものすごい作品なので、わたしは家にDVDを置いておきたくないけどひとには勧めます。TRUMPシリーズ見始めた方、是非マリーゴールドを見てください。

ちなみに余談だけど本日フォロワーさんでTRUMPシリーズ未経験の方と一緒にLILIUMを見た。なんか結構もう感覚が麻痺してて「LILIUMはそんなひどくない」って思っていたけどあれはあれでひどい話でした。ただただつらい。でもまだ、前半のあかるさと、「ここからあとに続く話がある」というところに救いがある気がする。というわけでLILIUMもみんな見ましょう。 

(マリゴはなぜか埋め込めるDVDのリンクがみつけられなかったのでアマゾンなどで検索してください!)

 

ちなみにご存知のブログ読者さんも多いと思いますが今はLILIUMの時チェリー役だった、モーニング娘。の石田亜佑美ちゃんを爆推ししています。よかったらあゆみちゃんと今のモーニング娘。についても知ってください。可愛くてかっこよくて強くて演技うまくて本当に最高なので。 

 

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そんなわけでここしばらくTRUMPシリーズを見返す機会に恵まれたのだけれど、ふと過去のブログを見ていたところ、私はマリーゴールドの観劇記録を書きさしにして、下書きにいれてそのまま放置していたらしいということに気づいた。なので、過去記事を供養のつもりでそのまま掲載しておきます。

 

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TRUMPシリーズ最新作、マリーゴールドを観てきました

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わたしが舞台沼に本格的にはまり込むことになったきっかけは、D2版TRUMPシリーズのマーブル公演を観に行ったことだった。幸せなことに、それ以来、TRUMPシリーズは全て生で観劇することができています。

TRUMPシリーズはわたしの人生に少なからぬ影響を与えていて、D2版TRUMPを観たからこそいろんな舞台作品を観に行くことに一歩踏み出せたし、LILIUMを観に行ったから今のわたしの生きがいでもあるモーニング娘。に出会えた。

だからこそ、今作、マリーゴールドはわたしの中で何重にも特別な存在。

  • 「最初に見たTRUMPシリーズ」の時にソフィー役を三津谷さんが演じていて、今回もソフィー役としてキャスティングされていること。
  • LILIUMでマリーゴールド役を演じていて、アイドル時代はアンジュルムの中で一番好きだっためいめいが、主演であること。(卒コンも観に行った。)
  • 大好きなTRUMPシリーズの最新作であること。

これだけの「特別」が重なる。期待しないわけない。

でも、舞台作品って常に自分に合うわけじゃない。作り手も受け手も、どちらも変化するものだから。そして、直前まで公私ともに忙しかったこともあって、当日まであまり考えないようにしていた。

 

でも、やっぱり最高だった。

 

観劇してすぐ、本当に最高のキャストで最高の製作陣で、最高の出来栄えだと思った。だからスタンディングオベーションしはじめた人がいた時、すぐに立ち上がってそれにならいたかった。

でも、できなかった。号泣していたから。

こんな風にべっちゃべちゃに泣きながらカーテンコールを迎えるのは人生て初めて。周りの人も多分同じで、5回くらいカーテンコールやるまで拍手が鳴り止まなくて、ようやく最後にスタンディングオベーションで感謝を伝えることができた。そのくらいの、極上の絶望だった。

 

つらい…つらすぎる……

もうね、後半「つらい」「ひどい」という二つの単語に頭が支配されてた……。なんてひどいやつなんだ末満さんは…。でもお話が面白すぎてつらいけど惹かれてしまう……。

 

つらい理由3つ

わたしがつらいと思った理由を敢えて3つに絞って言語化してみる。ほんとはつらいところ山ほどあるけど。

 

①マリーゴールドが愛された子だったこと

LILIUMでのマリーゴールドは、自分の母に酷い言葉を投げかけられて、誰からも忌み嫌われた子だった、というのがずっと頭にあった。だから、最初彼女が登場した時、厳格で冷たい母で自分の理想ではない子を渋々育てているんだろうか、と一瞬思った。

でもすぐにその誤解は解けた。いつもアナベルは本当にためらいなく真っ直ぐにガーベラを抱きしめるし、真っ直ぐにその存在を肯定していた。だから、なにかの間違いじゃないのか、って思いながらずっと観ていて。

ずっと屋敷の中で守られて育ってきたガーベラがソフィーに家から連れ出され、心ない街の人たちに石をなげられたとき、アナベルが駆けつけて強くガーベラを抱きしめるシーンがとても好き。あのシーン、後ろからやってくるアナベルの差し伸ばされた手が光を浴びているように見えた。最高の演出。絵画的な、とても美しいシーン。あのシーンが一番好きかもしれない。

でも、間違いじゃなかった…。アナベルは、最終的にダンピールに「転化」し、ソフィーにイニシアチブを奪われて、ガーベラに自ら酷い言葉を投げかけ、殺そうとする。アナベルが一度死ぬシーン、それだけでも辛かったのにもっともっと辛いシーンが後に待っていた…。ラストシーンではもうずっと泣いていた…。また最後の最後の、アナベルがガーベラに刺されたあとの「優しい子ね」の言葉…。最後の最後まで、アナベルはガーベラを肯定し続けたし愛し続けた…。でも、ガーベラには、その前に言われた自分への否定の言葉と混乱だけが残ってしまうのかと思うと、もうつらくてつらくて…。今も思い出して泣きそう。(リリウムの時のマリーゴールドはどの程度記憶残ってるんだろうか……。)

アナベルが、酷い母だったらこんなにはつらくならなかったと思う。

 

②全員悪い人じゃないこと

出てくる人は、全員「悪い人」ではない。

登場人物は、憎しみや嫉妬やエゴや保身…、醜くて暗い感情を沢山見せてくる。今回、ヴァンプの世界じゃなくて人間の世界にフォーカスされていたから余計になのかもしれないけど、悪い意味で人間らしい面がいっぱい表現されている。

それでも、憎しみの背景にあるのは家族や他人への愛。自分の行いを悔いたり人に影響されたりして、行動を変える。(わたしは末満さんの描く人物のそういうリアリティが好きだ。)

でもそれがゆえに、つらい……。

コリウスくんも、アナベルに近づいた理由も下衆だし、愛情が歪だし偏見丸出しだし、アナベルとガーベラを引き剥がそうとする。でも最後は二人を守って死ぬ。そういうとことかさ。めっちゃクズだけどヘンルーダも別に「悪」ではない気がする。いやもうめっちゃクズだけど……。あそこでこういう行動していたらアナベルとヘンルーダとマリーゴールドは幸せになれたんじゃないかとかめちゃめちゃ考えてしまう。

 

③ソフィーの孤独

ソフィーはあのクランの仕組みを作ってしまったからキャメリアや紫蘭ら竜胆が本気で付き従ってくれていても疑わざるを得ない。物理的に永遠を一緒に過ごせる仲間を作っても心はさみしいまま。でもやめられない。ソフィーがバッドトリップするシーンをみて、ソフィーはなんでこんなことになってしまったのかとシリーズ1作目のTRUMPを思い返して遠い目になった。

私がはじめてTRUMPシリーズを見たのが三津谷さん主演のバージョンで、私の中のソフィーは三津谷さんだから、もうもうもう余計につらかった。なんかさ、D2版のビジュアルのみんなの幻影みたいのが星の轍をウルが歌うときに出てくるしさ。みんな…みんないってしまったんだな…とあそこだけはソフィーに感情移入しながら見た。あのとき舞台にたっていたD2の子たちのうち何人かがもう芸能界を引退してしまって、D2の舞台もほとんどなくなって、あの頃のあの形はもうないんだ、みたいなのも重なってきて。とにかくしんどかった。

みんなD2版を見てくれ。TとRどっちも見てくれ。おすすめです。

(三津谷さんがソフィーなのはREVERSEだよ。ちなみに私が舞台で見たのはTとRシャッフルのマーブル公演というやつだよ。なので私の中では陳内クラウス三津谷ソフィーというその後も続くマーブルの布陣がTRUMPなのでその後その二人がキャスティングされ続けていてうれしい。ちなみにアンジェリコ様は志尊淳くんのが一番好き。山本匠馬さんのも好きだけど。) 

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以上。

ちょっと書き途中だった文章を書き足したりしたけどほとんどそのまま。 最後に、このまえはじ繭で見たときのキャストさんに関する感想を付け足して終わろうと思う。

  • 宝塚組の二人が歌うますぎるし見た目にも美麗すぎるしほんと大好き。あの豪華なお衣装がとても似合う。アナベルほんと高貴で孤高で素敵。でも実はほんとに愛に生きる女だってところもよい。エリカは一番人間らしくて素敵。噛まれた後のネグリジェみたいなお衣装好き。愛加あゆさん、いろんな舞台でちょこちょこお見かけするけどどれを見てもキャラが強くて好きです。特に好きなのは「デパート!」の愛加さんです。 
  • そのめっちゃ歌うま姉妹にさらに吉野さん加わったらもう怖いものないっていうか、ほんと吉野さん声がよい。実は冒頭少し見られなくて途中からだったんだけどヘンルーダの出てくるシーンだったので、「声がいい!!!」となりました。吉野さん私の中ではかっこいいひとカテゴリなのに、ヘンルーダはなんかかっこいい系の役ではなかったので見た当時ちょっとだけがっかりしたり「吉野圭吾の無駄遣い!!!」と思ったりしたことをよく覚えている。しかしほんとうにヘンルーダはクズ。なかなか類をみないクズ。フラ家はほんと、なかなか大変な感じの人が多くて大変ですね……(語彙力)
  • そのうえ東さんですよ。とんちゃんほんと踊りも歌もうまくなったし演技も……と感無量でした。おたくでもないのに厚かましくてすまんという感じなのだけど離れたところから見ているからこそ感じる成長もあるということで許してほしい。あの性格と性癖がねじまがってそうな眼鏡をよく演じきったなと思いました。
  • ねえそのうえにハロプロを卒業してからさらに歌のうまさに磨きのかかっためいめいですよ!!!!!歌が上手い人しかいない!!!!!!めいめい演技上手いし歌もうまいしかわいいしまじなんでもできる!!!!!スタンディングオベーション!!!!!そしてめいめいみたいなかわいいこに猿轡?噛みつき防止のやつ??をつけさせた衣装さんすごいやばい。やめてそういうの。性癖が。いろんな人がめいめいをそういう目でみちゃうからやめてほしい(モンペ)
  • そして三津谷さん。みっちゃん本当に動きが好き。なめらかで妖しくて、ソフィーのイメージそのもの。特に戦っている時の姿や、ゆらり、ふらり、みたいな動きが本当に好きです。星の轍をウルに歌ってもらっている時の涙ぐんだお顔、胸を鷲掴みにされました。みっちゃんすごい。工藤遥さんのソフィーに演技を寄せたという逸話も好き。
  • しかしソフィーとウルはほんとうにしんどい。キャメリアをウルと思わせるお人形さんごっこ、それをやればやるほどにソフィーの孤独は深まるにきまっているのに。だってどこからどこまで自分がイニシアチブで従わせているから出てくる言葉なのかなんか、わからなくなるじゃない。ほんとうにソフィーは……つらい……。
  • でも、キツネさんとも話していたのですが、世の中には「ソフィーかわいそう派とソフィー絶対に許さないひどい死に方してほしい派」がいると思う、と。私は断然後者。かわいそうだなとは思うけれど、やらかしがあまりにもひどい。ひどいよ……。あんな愛し合った親子をあんなふうに引き裂かなくたっていいじゃないか、と思った。あとから末満さんがイニシアチブ取られた後のアナベルは全て完璧にソフィーに操られてるって言ってたし。ほんとまじひどい。ふるまいが少しTRUMPに似てきている気がする。彼があんなに嫌っているTRUMPと。自分の寂しさに人を無理やりに巻き込もうとするのは、いかん。(TRUMPとの違いももちろんいろいろと認識はしている。たとえばTRUMPは自ら人の心や運命をぐちゃぐちゃに弄ぶようなことはほとんどやらないし。燃やしたりはするけど。ひとの心の動きや悲劇には関心がないし。)

 

こんなところかな。でもとにかくほんと、ひどい話だった。なにも救われない。LILIUMでのマリーゴールドを、思い返してしまった。マリーゴールドは、ソフィーにとても似ているって、お互いに思っているけど、でも、結果的に真逆になってしまった。おなじように永遠を拒絶するけど、最終的に開放されるマリーゴールドと、永遠を生きるしかないソフィー……。「かわいそう」ってマリーゴールドは、どんな気持ちにソフィーに向かって言ったんだろうな……。

 

そんなわけで、以上でした。みんな、TRUMPシリーズを見よう。シリーズをひとつ見れば見るほどつらいけど、見れば見るほど「人間」が見えてくるようなシリーズだと思います。

考えたこと記録(39日目)舞台の難しいバランス

11月末から今まで大変に忙しくて、やっと一息つくことができた。文フリ、舞台3つ(うち1本は2回見に行った)、コンサート3つ(うち1本はライビュ)に行きながら、仕事も結構ちゃんとしていたし、5月の文フリに出す文章も書いた。明日はそんな忙しい時期を乗り切った自分のために休暇を取った。

 

特に12月上旬はハロプロの美少女戦士たちを立て続けに見ることができ、しかも推してるグループの新曲MVが出たり全国同時握手会という握手会にいけない人までSNS上でメンバーが楽しませてくれる素晴らしい企画があったので、私はずっとデレデレしている。ぜひこちら、新曲MV見てください。最高なんで。中盤最高の百合がいっぱい見られます。


モーニング娘。'20『KOKORO&KARADA』(Morning Musume。’20 [Minds & Bodies])(Promotion Edit)

 

そして今日は、例の、もう見にいくのやめようと思っている舞台を見にいきました。チケット取っていた、最後のぶん。見に行っている時はね、やっぱり途中楽しかったり、演者さんの中に何人か好きな人がいるので、寂しくなったりしたんだけど、やっぱり私には辞めどきなのかなと思ってしまった。

数年追いかける中でわかってきたのが、「初演が最高」っていつも思ってしまうということと、前にブログ書いた件だけじゃなくっていろんな場面でどうしても運営が合わないって思ってしまうということ。そして、一度そう思いだしたらアラが目立ってしまう。今まで目をつぶってきた「あれ?」って思うシーンが印象にどうしても残ってしまう。たとえば女性っぽい仕草をする演者さんへのいじりとかさ、「男は結婚して一人前」的なセリフとか、ホモソ感とか。(これ、前回見た時はここまで強調する感じじゃなかった気がするんだけどな…)

もしかしたら新作公演なんかを見にいくときにパートナーに誘われたらいくかもしれないけど、そのくらいの距離感の付き合い方にしようと思いました。……しんど。好きなものを好きじゃなくなってしまうことは本当にしんどい。

 

考えてみれば舞台ってすごく難しいバランスの中で出来上がっている。推しが出ていれば見るっていうタイプの人もいるかもしれないけれど私はぜんぜんそうではない。お話の面白さとポリコレ的な観点、役者、演出、音楽、セット、会場、出資する人、運営する人……すごく沢山の人が関わっているが故に一つの要素が掛け合わさるごとに自分の好みにあうものと出会える確率が減っていく。どうしても気になるところが一つはあって、それに目を瞑りながら見ている。だから好みにぴったりの作品やパフォーマンス集団に出会えると舞い上がるし褒め称える。

でも、人間だしさ。人間の集団が人間らしさを前面に出すようなことにチャレンジしているわけだから難しいよね…。やってる人も変わっていくし、いろんな制限もある。最初見えていなかった部分で、嫌な部分があることだってある。しょうがないよね。しょうがない。思い入れすぎるとつらくなるので適切な距離感を保っていられたら……と思ったりもするんだけど。私も人間なので、夢中になる時はやっぱり、周りが全く見えなくなるくらいに夢中になってしまう。しょうがないね、これも。

 

でも今回、離れることを決めたパフォーマンス集団さんたちからもらった気持ちや過去に公演を見て頑張ろうって思った気持ちは嘘じゃないし、出会えた役者さんの中で、これからも成長を見ていきたいなって思う人がいて、その人に出会えたことはよかったと思っている。たぶんあの場がなかったら、出会えなかった人だと思う。彼は踊りがとてもきれいで丁寧で、歌声が優しくて、ツイートを見ていてもとてもすごく柔軟で今っぽい感性を持った人。そのままですくすくと育っていってほしい。私のキャパの問題で、どの程度追いかけられるのかわからないところが悔しいけれど、陰ながら応援していこうと思う。

 

今はハロプロと植原卓也さんが私の中の安息の地で(ダンス・オブ・ヴァンパイアのたっくん最高によかった。お話は微妙だった。)でもいつかハロプロも同じように好きじゃなくなりそうで怖い。カンガちゃんのこともそうだし、写真撮影の件もそうだけど、クソ事務所って思うこともこれまでいっぱいいっぱいあったから。でもまだ、ハロメンを尊いと思う気持ちの方がずっとずっと強い。天秤が傾ききるまで、全力で推したいし、私の推しもいつまでいてくれるかわかんないから、来年はこれまで以上にハロ現場に投資していきたいと思っている。

 

もしもハロプロも嫌になっちゃって、舞台界隈もそれほど真剣に推す人がいなくなったら、私は小説と映画と漫画の世界に戻ってきて、今の家は売って田舎に新しい家を買って、猫とパートナーと一緒に静かに暮らすんだ。

考えたこと記録(32日目)私は活動家を嘲る人が大嫌いだ

活動家を嘲り、貶め、馬鹿なことをやっているという風潮は昔からある。そうやって自分自身は安全圏にいながら賢いふりをする人が許せない。私の大好きだったパフォーマンス集団THE CONVOYの属する事務所の社長であり、彼らのパフォーマンスを事務長的な立場で支えている人が、そういった発言をした。それを見て以来、私は彼のやっている公式ツイッターのフォローを外し、年末にすでにチケットを取ってしまっているもの以外はもう彼らの舞台を見に行かないことに決めた。

 何が問題だと感じたのか、一つずつ考えてみたい。

 

少女の「表情」にフォーカスすること

彼は文章の中でこんなことを言っている。

国連で16才の女の子に罵倒される偉い人たちがいた。怖い顔で話す少女の顔が印象的で、途中で大人が書いた原稿だと思った。

いくつも問題がある文章だけれど一番癇に障るのは「怖い顔で話す少女」の部分。これっていわゆる「トーンポリシング」ですよね。つまり、論点ずらし。彼女の訴える内容についてより、「話し方」の方を問題にし、ネガティブな印象を与えている。

www.sbbit.jp

だいたい「怖い」ってなんだよ。そりゃあ自分が真剣に考えていることを真剣に訴えたいときは誰だって怖い顔になるだろ。自分が嫌だったことや怒っていることについて真剣に話しているときに「あ〜こっわ〜〜なに怒ってんの?」って一歩引いたところから馬鹿にしてくるやつって、小学生の頃からいたよな、と思う。そして今もセクハラや痴漢被害を訴える人や、フェミニストと名乗って発言している人に対してそんな風に言ってくる人、たくさんいた。怒っていることを怒ったように表現することの何が悪い。冷静に言ったって、スルーされるじゃないか。彼女は全身を使って自分の主張を表現しているだけだ。それの何が悪いのか。

そういう人たちって、「怒っていること」の内容自体には直面しようとしない。こちらが怒っていると言うこと自体を「かっこわるいこと」として馬鹿にしてきたり、怒られたと言う事実自体にナイーブにも傷ついてみたり。彼女に怖い表情をさせているものはなんなのか、深く考えてみようとしない。とてもずるいことだと思う。考えたくないから、不都合な真実に直面したくないから、そうやって自分は俯瞰して物事を見られていますーっていうポーズをしているのだ。

余談だが、もしグレタさんが若い男性だったらどうだっただろうとどうしても考えてしまう。彼女が男性で、力強く、時に涙さえしながら、同じことを訴えたら「若いのによく考えている、すごい」と彼は評価したのではないか。いや、違うか。「活動家」がお嫌いみたいだから、どっちにしてもネガティブな評価をしていたのかも。どちらにしても腹が立つ。

 

「途中で大人が書いた原稿だと思った」の問題点

先ほど引用した部分のうち後半の「大人が書いた原稿だと思った」の部分も許せない。ユニセフの「子どもの権利条約」でこんな項目がある。

・子どもの意見の尊重(意見を表明し参加できること)

子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮します。

子どもが意見を表明し、それを真剣に受け取られることが国際的にも保証されているのだ。

しかし、彼は「大人の書いた原稿だと思った」と言うことで、彼女が自分で考えて意見を発していないと断じている。なぜそう思ったのだろう。ソースは?ツイッターでみんながそう言っているから?そんなものはソースではない。少し調べただけでもグレタさんがずっと一貫して同じことを言っていることはすぐにわかるはずだ。そういう発言をすることは、16歳の彼女が、わざわざヨットで2週間もかけてアメリカに渡り、国連で発言した、その行動すべてを冒涜するものだ。それは、大人がやるべきことだろうか。大人がやるべきことは、彼女の言っていることを受けとめ、真剣に考えることではないのだろうか。

多くの陰謀論者が彼女は活動家に操られているのだと言う。私はそうではないと思っているが、もし、万が一、そういうことがあったとして、環境に関する考えを聞かされて行動し発言している彼女の行動がなぜ否定されなければならないのだろう?彼女は、国連に招待されるほどの素晴らしい行動を自ら実践し、世界を変えていると言うのに。茶の間でブツブツ言っているおっさんが、環境保全のために何も行動していない一方で彼女は少しでも気候変動を止めようと人に広く訴えている。それは素晴らしいことではないか。洗脳やそれに準じる手段が使われているならもちろんそれは止めなければならない。だが、彼女自身もそれを否定しているし、百歩譲って「意見を聞かされて」「大人が書いている原稿を読んでいる」としても、彼女は彼女の意思で、それを読むことを決めたのだ。

 

気候変動についての意見

そして、気候変動についての意見も「見ないふりをしている大人」とグレタさんが言っている大人像と全く同じであるのに、恥ずかしげもなくそれを披露している。開き直っているのだろうか。それとも、彼女のスピーチをきちんと読んでいないのだろうか。

温暖化は君も含めて世界中の人間の生活レベルを下げたら可能なはずだが、知ってて出来ないのが、これまた人間の不思議なのだ

まず、グレタさんが「生活レベルを下げる」ことをやっていないとなぜ判断できるのだろう。彼女はより二酸化炭素排出量が多い移動手段である飛行機を利用することをやめて船でニューヨークへと渡ったのに、日常生活ではそうではないと思っているのだろうか。

私は環境問題には関心が低い方だった。だが、最近詳しい人との出会いの中で、例えば肉を食べる日を週に1日から2日減らすだけでも二酸化炭素を減らすことに貢献できることを知った。わかりやすいイメージを伝えてくれる記事がこちら。

www.hopeforanimals.org

つまり、食肉となる動物を放牧し、その餌となる大豆などを生産するために日々森林が伐採され、一方で食肉として動物を育て、加工し、廃棄されるまでの過程で二酸化炭素の排出が拡大しているということだ。

一人一人が行動をすることは、決して難しいことではない。それを彼は「知っててできない」という。その怠慢を、世間にさらして悪びれない。恥ずかしくないのだろうか。面の皮が厚いというのはまさにこういうことだ。子どもが環境についての発言をすると否定するくせに、子ども世代のためにできることをしようとしないのはなぜなのか。「めんどくさいことはやりたくない」って言っているのと同じだ。最高にかっこわるい。

 

「もう観ない」と決めた理由

彼はあくまで「社長」の立場であり、THE CONVOY SHOWの作・演出には関わっていない。だから「社長の発言が許せないからってもう観ないっていうのはどうなのか」と自問自答した。作品に罪はない、作・演出の今村ねずみさんの思想とは別物なのではないかと。だが、彼は、「ツイッターを使ってCONVOYの広報をする」立場であり、会報などの文章も書いている。ツイッターの名前も「オヤジコンボイ+1」である。この「+1」は社長自身のことを表している。つまり、彼が発言する内容も含めて「THE CONVOY SHOW」なのだ。彼の個人的なツイッターで言っている内容ならばまだ許せた。でも、コンボイの公式アカウントでのつぶやきなのだ。そういうことを呟く公式全体を、そのまま、コンボイとして受け取ってほしいというメッセージなんだろうと思う。だったら私は、コンボイを見るのをやめる。政治的な意見があわない人たちの作る物を無理して見ようとは思わない。

しかしまあ、こんな考えの人がよくもまあ、「おっさんと若者のコラボレーション」とか言って「次世代を育てる」みたいなことを恥ずかしげもなくやれるもんだ。若い役者に肉奢って足りないところは指導する。それはそれで大事なことだと思う。どうして同じことであるはずの、次世代を担う存在であるグレタさんを素直に応援するということができないんだろう?自分が行動できないとしても、邪魔するのはやめてほしい。

 

LGBTsに関する活動でも、フェミニストについてもそうだけど、活動家を邪魔してくる人とか、活動家にネガティブなイメージを持つ人ってなんなんだろう。たとえばフェミニストが活動することによって、女性が救われると共に男性だって「男は○○しなければならない」(稼がなければならない、強くなければならない、感情を出してはならないなど)というしがらみから解き放たれているというのに。活動家が声を大きくして活動してくれているからよくなった世の中にただで乗っかっているくせに。なんで無邪気に邪魔をしてくるんだろう。本当に最悪だし大嫌い。

 

よく人は、ポリコレ棒だのなんだのと囃し立てる。だが私は言いたい。「時代についてこられないおっさんはすっこんでろ」と。「そうやって時代についていけてないことをアピールすることはあなたたちのビジネスに肯定的には働かない。お客さん、失ってるよ」と。そして活動家を応援するし、活動家を否定する人のビジネスからは降りる。それが私のポリシーだ。

考えたこと記録(2日目)手帳が開けない理由

近頃手帳を開く気になれない。仕事上は、実は手帳がなくても不自由しない。仕事用携帯がスマートフォンになったせいだ。Googleカレンダーを全社で使っているので、スマホで予定がすぐに確認できてしまう。結構社員みんな、顧客訪問や会議以外の事務作業的なスケジュールも入れている。だから本質的には、手帳なんかなくたっていいのだ。それでも、手帳というツールが好きなのでずっと使っていた。なんなら、仕事用、プライベート用、日記用、目標管理用で4冊使っていた。でも、ただ手帳を「開く」というそれだけの行動が億劫で、できない。

 

久しぶりに目標管理用に使っていたムーンプランナーを見たら、ここ10日間くらい書き込みがなかった。開いてしまえば書き込む気になる。幸いにもここ約2週間くらいの間にやりたいことはやる気があった頃に書いてあったので、できたかどうか進捗をチェックすることができた。

 

疲れているのかもしれない。転職して3ヶ月。そろそろ周りが見えてきて、たまっていた疲れが出てくる頃だ。そのせいか先週半ばくらいからこの土日にかけてはやけに眠い。早く帰宅して9時に寝てしまった日もあるし、土日は起きる予定だった時間に起きられず最終的には10時間くらい寝た。ホルモン周期の問題もあるかもしれない。

 

でも、それだけではない気もしている。自分と向き合いたくないのだ。たぶん。やろうと思っていたことができていないこととか、お金がないのに浪費してしまっていることとか、資格試験の勉強をいったん辞める決断をしたこととか、そういうことに向き合いたくないと心のそこで思っている気がする。

 

なにかを決断する時、なにかを捨てることになる。でも、何かを捨てたからって、決断した「やりたいこと」に全力で向き合えるわけではない。舞台とかアイドルとか、諸々の燃料をどんどん投入したって、やる気と体力には限りがある。決めたら、淡々とやり続けて習慣にするしかない。私はこのブログや日記をここ数年続けてきて、嫌という程そのことに気づかされた。何度となく「こういうことをやるぞ!」と書いて何度となく挫折してきた。(「できた」の基準が高すぎるということも一部あるような気はしているんだけど。)だから、諸々臆病になっている。

 

ただ、そういう手帳もノートも開きたくない気持ちの時に、とりあえず意思とは関係なく開くだけ開いてみる手帳がなんとなく決まっていたのはよかった。プライベート用のほぼ日手帳weeksと、ムーンプランナー。どちらも薄くて物理的に「開く」ということが容易だ。だからあまり内省はできていないとしても、表面的にでもやったことのチェックと、不安に思っていることの書き出しくらいはできている。もういっそのこと、しばらくの間持ち運ぶ手帳を2冊に限ってしまおうか。どちらかというと、大きな手帳よりもノートのほうが今の私には必要な気がする。やる気になったときに、内省を深められるように。気づいたことをメモできるように。そして、カバンが少しでも軽い方が元気がでそうな気がする。

 

ちなみに、最近気に入ってつかっているのはcaminoというノートです。薄くて、紙はしっかりつるっとしていて、カバーは皮っぽい質感で高級感があって好き。 

 

【読書メモ】

 宝石の国10巻。どんどん辛くなっていく。救いがない。春子がそういうの好きだって知ってたよ。知ってたけど辛い……。次が気になる。

宝石の国(10) (アフタヌーンKC)

宝石の国(10) (アフタヌーンKC)

 

 

10DANCE 5巻。これも前半めっちゃ燃える展開だなと思ったら終盤がつらくてさ…。ほんと続きが気になる。 杉木先生は本当に罪な男だよ…。

10DANCE(5) (ヤンマガKCスペシャル)

10DANCE(5) (ヤンマガKCスペシャル)

 

 

りさ子のガチ恋・俳優沼。お友達にお借りしていたのをやっと読めました。 めっちゃ怖い。エンディングが舞台版よりさらに怖い。そして、構成の妙。前半でりさ子と若手俳優側の視点が交互になっていたのに、後半はグラドル彼女視点オンリーなのが、ホラー感を高めている。また、前半で客観的な語り口だった人が終盤当事者になりかかっていることがわかるのも面白い。

りさ子のガチ恋・俳優沼 (集英社文庫)

りさ子のガチ恋・俳優沼 (集英社文庫)

 

 ただ、DVDも見たのだけど舞台版は生身の人がやっているから別の怖さがある。再演版も見たいんだよね。私の好きな萩野さんがでているし。でも舞台オタクを辞めることにしたので多分見ないだろう。ちょっと今中身についてガンガン考えられる気分でもないので元気がでたらブログ書こうかな。

りさ子のガチ恋■俳優沼~再演 [DVD]

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月の文学館。まだ最初の方しか読んでないけどいい。現代の作家と文豪とが入り混じった短編集で、いろんな人の「月」に関する短編が載っていてとても楽しい。今のところ佐藤春夫の月光異聞が好み。

月の文学館 (ちくま文庫)

月の文学館 (ちくま文庫)

 

 

そんな8月後半の土日でした。またね。 

 

 

仕事と趣味、お金と時間のバランスの変化

 

過去のブログを読んでいたら数年前の自分が妙に前向きでやる気に満ちていてちょっと笑った。

 

あの頃から大きく状況が変わった。この頃「仕事もほどほど、趣味もほどほど」と言っていた「仕事」は当初は良いものに見えていたけれど、続けるうちに結局最後はワーカホリック気味に働くことになってしまい、「ほどほどの仕事」とは言えなくなっていた。当時余裕が有ったのは単に新人だったからで、戦力になると見なされてからはやばい仕事をどんどん積まれて潰れかけた。危なかった。

 

今は元々サービスがとても好きだった会社で、かなり柔軟な働き方をしながら同僚と同じ方向を見て仕事ができている。環境的にはとても恵まれている。そのかわり賃金はとても安い。

人生そういうものだと思う。昔は全てを得てやる!と息巻いていたけれど三十代になってやっとわかってきた。望むものの代わりに、何かしら妥協するものが必要になる。今は満足している。全ての条件を満たすことが難しくても優先順位の高い選択肢を選べたし、多分優先順位を変えたいと思ったらいつでも変えられるくらいの実力はついていると思う。不満はないわけじゃないけど納得感があるから精神は安定している。

 

あのブログを書いていた頃、私の稼ぐモチベーションは観劇だった。今の趣味はハロプロがメインで、書くことと読むことにももう少し比重を置いていきたいと思っている。でも、趣味が稼ぐモチベーションと言えるほどではなくなっている気がする。

仕事は、ある程度担当者としての実力はつけた。あとは勘を取り戻すとか習熟するとか、そういうことを地道にやっていけばいいと思っている。つまり、成長してお金いっぱい稼ぎたい!的な強いモチベーションがない。

家庭は家庭で、大変いいことなんだけれども落ち着いている。実家の家族へのカミングアウトも済ませたし、家も買っちゃったし、パートナーとの関係も安定している。課題はほとんどやっつけたと思っていい。

そんなわけで一時期やっていた副業もやめて久しい。お金、欲しいんだけどそこまでの熱意で欲しいわけじゃないんだ。

 

そんな、精神的自由と時間的自由を得たのと同時に金銭的自由が減った生活は、幸せだし楽だけど、少しだけ退屈。

ここ十年くらいの私の進んできた方向性と真逆の状況に置かれていると思う。ずっと、時間も精神的余裕もない中でどんどんキャリアアップして、勉強もして、なんとか推しを推す時間を捻り出して、稼いだお金を趣味と推しにつぎ込む生活を加速させてきた。アドレナリンがものすごく出た。必死だったけど楽しかった。その結果得られたものも沢山沢山ある。何より、自分はどんなものが好きなのかということが明確になったのがよかった。でも、結構疲れる。ヤク切れに苦しむ期間を経て平穏を取り戻し、アドレナリンがドバーッと出る日がなくても生活していけるようになった。

少しぼんやりしてもいいかな。いいよね。ガツガツするの疲れちゃったから休憩!しばらく停滞することを自分に許そうと思う。ゆらゆらしながら、やりたいことだけやって、やりたくないことはやらないで、適当に日々を生きます。

 

まあとはいえ、今熱烈にハマっているものがある人はできたらたくさん稼いでたくさん現場に行く方がいいと思います。制約のある方もいらっしゃるとは思いますが、都会に住んでて自分で稼いでる人の場合は。あと、私みたく燃え尽きてなくて元気な人。私の唯一の懸念は推しの石田亜佑美ちゃんが今年中から来年くらいに卒業することになった場合、地方まで追いかけられるだけの金銭的余裕がないということ。そういう時、いっぱい稼いでいる人は強い。まさに、推しは推せるうちに推せ、だよ。体力も精神力も有限だし突発的な事件が起こることもあるから、稼げなくなる日が来る前に推しは推しとこう。

ハロプロの良いところは、観劇と違ってYouTubeやらインスタやらのネットコンテンツの供給もそれなりにあり、現場のスケジュールもある程度決まっているから「今現場行っとかないと推しを次いつ見られるかわからん」というのがあんまりないところだと思う。そしてハロショもいつもあるから観劇と違って今このグッズ買わないと買えなくなる!みたいなこともそんなにはない。だから自分の金銭的余裕と気持ちに合わせて推せる。私はあゆみちゃんはもう少し現役でいてくれると信じているのでそれまで緩く推します。

 

 

厚切りベーコンエッグの幸せ、からのタイムフライズ

土曜日の朝はベーコンを厚切りにするところから始まった。キツネさんがハウルの動く城的なベーコンエッグが食べたーい!と言って昨日ベーコンを買ってきたから。

切り方を悩んだ挙句、脂身ばっかりになることを避けようと縦に切ってしまったので、ハウルっぽくはならなかった。でも、ほんとに美味しかった。人生初の厚切りベーコンエッグ。ベーコンはケチケチせず、塊のやつを買ってきて厚切りにするべき、と本気で思った。

最近じつは近所のパン屋さんの食パンにはまっていて、食パンも朝の焼き立てを買ってきたやつだった。珈琲も最近はまっている自家焙煎珈琲屋さんのもの。最高に幸せでお腹いっぱいの贅沢朝ごはんだった。

 

わたしとキツネさんは食の好みが似ている。味覚が似ているのもあると思うけれど、家庭料理以外の美味しいものをたいして知らなかったわたしが、飲食店の娘で美味しいもの好きなキツネさんに色々美味しいお店に連れて行かれて美味しいものに目覚めたせいもあると思う。そういう人が彼女なので最初の頃はキツネさんが美味しい!って言ってくれそうなお店を頑張って探してデートしていた。(いや、これは今もそうか…)

今年は観劇を減らしている分食費に多少お金を回せるので、美味しいものを二人で食べる楽しみが増えて嬉しい。

 

そんな美味しい朝ごはんで力をつけて、そのあとはキツネさんとは別々の休日。昨年秋から通っている文章術講座、それから観劇。タイムフライズという舞台を観てきました。

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いつもコンボイショウで見ている佐久間雄生さんが出演。セットが想像よりすごかった!回るの!3階建てくらいだった!

雄生くん、さすが踊れるだけあっていちいち立ち居振る舞いが美しかった。そして七三分け眼鏡かっこよかった。

あとは素敵な人を見つけてしまいました。麻田キョウヤさん。素敵な歌声に美しいお顔。わたしが好きな感じのイケオジ。最後の方ずっと見てしまったし麻田キョウヤさんが歌いだすと嬉しかった!あーでも主人公のパパ役の方も素敵な歌声だったなぁ。

麻田キョウヤさん、植原卓也さんが出るので観に行くと決めているダンスオブヴァンパイアにも出るらしいのでまた歌う姿が観られるの嬉しいなぁ〜。

 

そんな、元気をチャージできた休日でした!

THE CONVOY SHOW 『ONE!』が最高のクリスマス気分をくれた(後編)

千秋楽から約1週間経ってもずっと考えちゃうCONVOY SHOW

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THE CONVOY SHOW ONE!

終わっちゃいましたね、『ONE!』。今回は3公演ほど見たのですが赤坂ACTシアターは最終日まで超満員。それも演目の素晴らしさあってこそ。クリスマスの時期にぴったりの暖かくて華やかな舞台だったなぁ…。17日月曜日が千秋楽だったのですがあまりに好きすぎて約1週間経つ今も何度も思い出してしまいます。

さて。後編はストーリー感想とは別に、ショータイムや出演者や衣装やセットのお話をします。

前編はこちら↓

 

テレビ制作会社が舞台というおいしさ

今回のストーリーはテレビ番組の制作会社が舞台なんですが、最初に見たとき夢がかなった…!と思いました。

私は会社員ですのでまあ普段の職場にももちろんオジサン上司がいるわけですよ。仕事できないオジサン同僚も山ほどいるわけですよ。(31歳にして社内最年少なので……)で、ああ、このオジサンたちがみんなコンボイショウのお兄様方だったらとか思うわけです。時々そんな妄想をして鼻血出しそうになりながらニヤニヤしてたわけですが、今回それが具現化してしまって大喜びでした。しかも物販で社員証売るとか、センスありすぎですよ…。最高かよ…。

あんまりテレビ業界わかってないのですが、多分部署わけこんな感じでしたよね?

  • ディレクターとアシスタントディレクターがいる部署が、ジュリさん、クロスさん、れおくん、たけるさん。
  • 構成を考える部署がタテ様とゆうせいくん。
  • 演出とか映像とか考える部署がねずみさんとトクちゃんとりょーちん。
  • 営業がサムさん。
  • 社長はそうちゃん。

それでね、華やかな業界らしく衣装が素敵で。営業らしい青っぽい伊達男スーツのサムさん、黒スーツに暗めの緑色のシャツ、そして手足がやたら長いので椅子に座ってても脚が余ってるところに萌えたぎるトクちゃん、黒縁メガネに白ワイシャツベストにアームバンドで腕留めてるねずみさん(オノナツメの世界観じゃん…)……みなさんいい男過ぎませんか??あんなの社内にいたら毎日ニヤニヤしちゃうんですけど???きれいな色のカーディガンで赤メガネでちょっとご機嫌斜めのタテ様も超かわいかったしジュリさんも常にしゅっとしたスーツ着ててくれて翻るジャケットの裾が最高だった。そしてジュリさんいい声過ぎて取引先になって「はい、オフィスワンチャンスです」って言われたくなりました。電話対応好きすぎる。くろすさんはなんかおしゃれなTシャツの親しみやすいおじさんスタイルで仲良くなりたくなった。

しかもね、接し方がまー、愛にあふれてるの。ねずみさんの若手への「お疲れ様!」「ありがとう!」の言い方が本当に心がこもってて、ねずみさんが社内にいたら無駄に毎日書類持っていったり帰り際にお疲れ様でしただけ言いに寄ったりしちゃうわーと思いました。ジュリさんも、大迫くんへの接し方が基本やらせてみて、「なんかあったら俺が出ていくから」って言ってくれるところが頼もしい上司で最高かよってなりました。好き。安心感ある。

ねずみさん、わたしの妄想を具現化してくれて本当にありがとうございました。仕事辛くなったら何回も思い出す。そしてニヤニヤする。

 

関連ツイート↓

 

伝説のグループONEsを演じる説得力と矜持がカッコいい

そんなテレビ制作会社の人として少女の願いのために奔走する人たちの面もありつつ、後半は年末特番に呼ばれる伝説のエンターテインメント集団ONEsとしてパフォーマンスをするショータイムが主軸になっていきます。これがまたいいんだよなあ。ONEs≒CONVOYなので見ているうちにどっちを見ているのかわかんなくなる感覚がたのしくて。劇中の最初のほうで、自分たちでハードルあげるような発言をたくさんしているのに、ONEsとしてのショータイムを堂々とかっこよくこなすというところもまたかっこいい。彼らの30年やってきたことと自分たちのパフォーマンスへの矜持を感じます。

どうせ見るなら、俺たちかっこいいでしょ、どーん!っていうものが見たいんですよ私は。恥じらいなんていらない。全力で、自信満々でいてほしい。そういうCONVOYが好きなんです。(わたしがモーニング娘。が好きなのも同じ理由。)

 

若手ダンス進化しすぎ問題 

そして実際のパフォーマンスなんですけど、ほんと、若手のみんなが進化しすぎでは!?見るたびうまくなってるのほんとすごいな!?と思いました。今回は1人1人の踊りの見せ場がとても多かったから特にそう思いました。

まずね、若手が入ったばかりだったasiapanのころは、ダンス詳しくないながらも、多分技術的には圧倒的にタケルさんがうまいんだろうなと思いながら見ていたのですが、本当にレベル差がなくなってきたように思います。まあ、それでもそうちゃんとゆうせいくんは元々かなりうまいんですが。さらにレベルアップしていましたし、二人とも自分らしさに磨きをかけてきていますよね。ぬるぬる系ダンスのそうちゃんとバキバキ系ダンスのタケルくんの対照感が楽しめる若手だけのダンス曲の冒頭超好きです。そしてグレイテストショーマンのメドレーの時の、ゆうせいくんのバレエダンサーみたいな美しすぎるジャンプ、本当に好き……何度でも見たい…。

一番目を見張ったのはれおくん。彼独特の艶っぽい表情の作り方はそのままに、キレも増していたしターンも安定してきていましたし、手足の先まで綺麗でびっくりしました。初参加時にジャズダンス未経験だったなんて信じられない…。努力の子ですね…。アクロバットも相変わらずすごかったー。

前回初参加のりょーちんは、星屑バンプの感想では「もっとできるはず」的なことを書きましたが、前回の必死さが減って楽しそうにしていて良かったです。りょーちんはほんと…SLAZYの一番最初の作品とかと比べると圧倒的に歌うまくなりましたよね…。彼は声が独特ですけれども彼らしいチャーミングさは残しつつも技術が上がっている…。ダンスも…。私、SLAZY見てたときは彼がダンスうまいと思ったことなかったんですけど、最近はほんとうまくなったよなーと成長を実感しています。

今回はしほうくんがいないことだけが残念…。このメンバーの中で、しほうくんを見たかったです。

 

歌とダンスについて

曲ごとに感想書き出すとほんとね…きりがないんですが…。いくつか、特に印象的だったものをピックアップして書いてみます。

まずはテーマ曲のThe Beginningについて。


ONE OK ROCK - The Beginning [Official Music Video]

いやー、超かっこいいですよね。冒頭から、「あ、オリジナルメンバー全員いる」っていうところで泣いた曲。れおくんの好きなワンオクをテーマソングにつかってくれたというところもアツい。私が見た3回は毎回誰かしらワンテンポ遅れたり振りが怪しかったりしましたがそれもご愛嬌(笑)難しい振付だったのかしらと思いました。

今回はジャズっぽい曲も多くて素敵でした。ジャズィ・カンヴァセイションは冒頭のDJっぽいクロスさんも曲にはいってすぐテーブルに乗って歌い始めるジュリさんも、「セッション1」「セッション2」ってセッション数数えるサムさんも、超かっこいい!!!!!最高大好き!!!!個人的には「セッション2」のテーブルの、ジュリさんとゆうせいくんが一緒にいるところがたまらん大好きだし、「セッション3」のトクちゃん、くろすさん、タテさまの大人組テーブルで心の中で「かっこいーーーーー!!!!!」と叫びました。

若手だけで踊る曲とオリメンのお兄様たちだけで踊る曲も死ぬほど好きです。オリメン曲はイケオジっぷりとキュートさに涙が出そうになりました。最高だった。クロスさんとタテ様は帽子のかぶり方すらオシャレで、こいつら危険だ、自分の魅せ方を良く知ってやがる…と思いました。特にタテ様はハットの下からのぞくお顔が白皙の美貌という言葉がぴったりで…。なんというきれいな人なのか…と感嘆しました。

若手曲もすごくよかったーーーーー。言葉に表せない語彙力がもどかしい。オシャレで美しくて若手ならではのキレとか勢いとかハリとかもあってー、しかも黒ニットに黒スーツというスタイリッシュさが鍛え上げられた肉体をより美しく見せていて。もう本当によかった。見惚れる、という言葉がぴったりあてはまるような2曲でした。

その後、ねずみさんとりょーちんの二人で歌うところからはじまる「ラブリー」はチャーミングな二人にニコニコしながら見てしまいました。そしてそのあと他のメンバーが入ってくるときにリードボーカルがジュリさんで、声の良さにキュン死にしました。ジュリさんの低くて柔らかくて厚い声が本当に好きです。そしてこの曲って「君と僕は恋に落ちなくちゃ」というフレーズがすごいかわいいと思うんですが、これをねずみさんとりょーちんのペアで歌うのも、タテ様とサムさんのペアで歌うのもどっちもよくって!!たまらん!!メンバーがみんなで歌う最後のほうもとってもかわいいです。ジュリさんがタテ様の肩をもみもみしている日があって夫婦感を感じてしまいました。

ちょっとシリアスな感じのPentatonixのクリスマス曲もありましたねー。この曲の演出で書類をばっと放り投げる演出がすごくすきでした。

お写真こちらの記事の一番上にあります↓

その後のカラオケのシーン、星降る街角をジュリさんが歌うんですけどね、これがもうすごいすごい好きです!!!!あ、アイカツの曲歌ってるジュリさんも好きです!!!笑

何度も言いますがジュリさんほんといい声ですよね…。そのいい声で星降る街角ノリノリで歌ってる後ろでバックダンサーしてるクロスさんとサムさんとトクちゃんが三人そろってもう可愛くて可愛くて。もうね、顔芸もすごいし、みんなでやる「ウォンチュー!」が可愛いし、「よっ、せいさん!」「いいねー」って掛け声してきたりさー。最後のジュリさんの掛け声からの「カドカドカドカドまがりカド!」も超楽しかった。大好き。

 

ショータイム

ショータイムは一発目の曲からほんとに最高すぎて、メンバー全員がクリスマスツリーのセットの上から出てきた瞬間に泣きました。かっこよすぎて涙ちょちょぎれた。人生劇場という曲は歌詞がCONVOYそのものだったし、セットをかきわけてジュリさんがバーンって出てくるところが本当に好き。そして途中のセリフシーンを担当するタケルくんとトクちゃん。この二人もすごいよかったです。特にトクちゃんの最後の「アクション!」にしびれました。

ショータイムのタップ曲とHey Brotherはかっこいいのにどこか振りが可愛くて楽しかったなあ。どの作品でもショータイムのタップ曲は最高なんですけど今回のは特に好きかも。ここでもテンションが上がりすぎて涙ちょちょぎれてました。笑

タテ様がタップ曲に出なかったのは残念だったけれどそのあとソロで出てきてたくさん歌ってくれたのは嬉しかったし、グレイテストショーマンのメドレーでは、一人一人の魅力が爆発してた。一人一人本当に得意分野は違うのにその魅力を磨いて磨いて、出しきってくれるところがCONVOYの大好きなところです。

 

おわりに

はー、思い出すだけでも楽しい。クリスマスの季節の演目なので、ぜひ来年のクリスマスもやってほしいです。初心者の人も誘いやすいわかりやすい楽しさ、かっこよさ、感動が詰まった作品だなーと思いました。年末の仕事が忙しくて疲弊していた中で、クリスマスがもうすぐやってくるんだっていうウキウキした気分にさせてくれる作品でした。また見たーい!!!

THE CONVOY SHOW 『ONE!』が最高のクリスマス気分をくれた(前編)

楽しかった!!!かっこよかった!!ONE!!!

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観に行ってきましたよ!!!心待ちにしまくっていたONE!を!!!!もうコンボイ超好き信頼できすぎる〜〜〜最高〜〜〜!!!!!

オリジナルメンバー全員集合の今回、そして、クリスマス気分高まりまくる演目で、衣装もセットも照明も最高!!!もちろん演出も最高!!!!最高としか言えない!!!語彙力が失われる!!!!

仕事しばらく大変な状況が続いてるけど、頑張ってきてよかった。こんなに幸せな気持ちになりながら観られる舞台が観られるならひいひい言いながらお金稼いできてよかったよ〜〜〜!!!!!

 

ネタバレ感想行きます!

 

お話

ホームページより引用の、あらすじはこんな感じ。(引用元THE CONVOY SHOW ONE!

年末のクリスマス特別番組『カモーン!サンタ!!』に少女から寄せられた一通の手紙「・・・どうしてもおばあちゃんに届けてほしいクリスマスプレゼントがあります・・・」


手紙に添えられたクリスマスカード一本のクリスマスツリーに集まる11人の笑っているサンタの絵
下にONEs と書かれた文字が・・・

答えは「イエス!」・・・「聖夜に鐘を 響かせろ」と声が聞こえて来た

いつものコンボイショウの通り、ストーリーはシンプルなんだけれど、構成と演出が素晴らしいので超泣けました。

この、「少女から届いた一枚の手紙のために奮闘する」という大きなメインストーリーの中にさらに二つのサブストーリーがあります。それは、

  • 定年退職直前のテレビマンの「仕事納め」の物語
  • 若手テレビマンの成長物語

という今のコンボイショウらしい内容。

(若社長が父親から継いだ小さな制作会社をトラブルに見舞われながらも潰さないように奮闘して志をつないでゆく話、もあるけどこれはもさらにもう少し脇のお話のように思ったのでここには含めませんでした。)

これがどっちもいいスパイスになってて素敵。特に「定年退職直前のテレビマンの話」は長年キャリアを重ねてきてねずみさんの姿にも重なってなんだかじんわりした気持ちになりました。

 

見事な演出

メインストーリーの方はね〜〜〜本当に見事。多分ストーリーをただまとめるとすごくありふれた御涙頂戴話に聞こえると思います。でも、演出が素晴らしいので陳腐に思わず素直に感動して見られました。

内容としては、身体の弱い少女がお母さんと一緒に伝説のパフォーマンス集団ONEsのビデオを見ていてハマってしまって、入院中に一緒にビデオ見てたらおばあちゃんもハマっちゃう。でもいつかONEsを生で見たいと言っていたおばあちゃんが転んで足を悪くしてしまったので、クリスマス特番でONEsのパフォーマンスを届けたい!と番組に手紙を出して、その願いの実現に小さな制作会社が一丸となって奔走するらというお話。

コンボイとONEsが重ねられた描き方になってて、後半のショータイムはONEsのショータイムとして描かれるんですけど、これがま〜〜〜最高で。椅子を一つ置くっていうアイデアも最高だし、椅子の造形も最高。小さくてかわいくて、でもゴージャスでとっておき感のある椅子。そこに至るまで少女の願いの詳細は明かされなくて、最後の最後にお手紙を読み上げる形で明かされるんですけれど、椅子が「少女の特等席」に見えるんですよね。椅子を扱うメンバーの手つきやそこを見つめる優しい目も、大切で小さなお客様を扱うそれで。それで、終盤、少女の手紙が読み上げられてそれが「おばあちゃんのための椅子だった」とわかる。その時の、世界が鮮やかに反転するような感触がたまらなくて。本当に本当に、ねずみさんの演出大好き!!!と泣きながら思いました。

改めてこうやって公式のあらすじを見てみると思いっきりネタバレ書いてあるんですけどね…。舞台見てる最中は夢中すぎてこの「おばあちゃんに…」の部分すっかり抜けてたのでより一層感激してしまいました。

 

他にも書きたいところいっぱいあるけど書き逃します

ちょっと書ききれないまま用事に突入してしまうのであとは後編ということでまた明日か明後日にでも書きますね!だいたいこんな感じのことを書きたい!

  • ショータイムが過去最高に好き。かっこよすぎて何回か泣いた。
  • オリジナルメンバーの皆さんが上司だったら妄想が具現化してしまった。やばい最高。
  • れおくん超ダンス上手くなってる〜〜〜!ゆうせいくんも壮ちゃんも最高〜〜!りょーちんも上手くなってるし可愛いし帰ってきたタケルさんもよき!!若手最高!
  • ジュリさんのタップは最高!!そしてシュッとしたスーツずっと着てるジュリさん最高!!!好き!!!!
  • おかえりなさいとくちゃん、サムさん、そして、待ってましたのたてさま!!!
  • 黒須さんとたてさまのハットの被り方やばい最高。
  • ねずみさんは!!!!衣装も!!!ダンスも!!!全般的に!!!今回最高でした!!!あんな上司と働きたい!!!

 

ではまた!!!

わたしがCLIEの舞台を観に行かないと決めた理由

わたしは、湯澤幸一郎氏が作・演出・主演をつとめる「メゾン・マグダレーナ」が舞台制作会社CLIEで制作されることに対して、 非常に残念に思っています。たとえ推しが出ていたとしても、絶対に観に行きません。過去のブログを見ていただければいかにわたしがこれまでCLIE作品に楽しませていただき、推しや好きな俳優さんがCLIEさんと多くのお仕事をしてきたかがわかると思います。それでも、行かないことを決めた理由について話したいと思います。

 

理由は三つあります。

  1. 性犯罪を軽く考えて欲しくないから(性犯罪を犯した人を同じポジションで起用することの意味を捉え直してほしい)
  2. ただ率直に、嫌悪感を感じるから
  3. 好きなものを嫌いになりたくないから

この中では1が一番大きな理由なんですが、順に説明していきます。

 

その前に、もし湯澤氏の起こした事件のあらましをご存じない方はこちらをどうぞ。なかなかに胸糞悪い淫行事件だったことがわかると思います。

 

そしてCLIEのプロデューサーであり社長でもある吉井さんが、メゾン・マグダレーナに関する問い合わせに答えた声明はこちら。

 

それではわたしがCLIE舞台を観に行かないと決めた理由をお伝えしていきます。

 

理由1 性犯罪を軽く考えてほしくない

社長であり本作のプロデューサーである吉井さんが声明を発表しましたが、読んで徒労感に襲われました。ぜんぜん、わかってない。性犯罪を犯した人を同じ作品の同じポジションで起用するということがどれだけの影響を及ぼす可能性があるのか。このご時世、そのことがどれだけ重く捉えられるのか。
おそらく吉井さんは、「性犯罪者が社会復帰すること」 に対してわれわれカスタマーが怒っていると勘違いしてるんですよね。 そう思っているから、「罪を償った人の社会復帰を支えることも、今社会の担うべき役割の一つだと考えています」なんて書けるのだと思います。

でも、それは違うのだと言いたい。
ツイッターの意見を見ていても、わたし個人の意見としても、『性犯罪を犯した湯澤幸一郎氏を、同じ舞台作品の同じポジションで復帰させる。しかもそのテーマは男女間の性愛』ということが問題で、そこに多くの人が怒っているし、気持ち悪いし観たくないと思っているんだと思います。後半の「しかもそのテーマは男女間の性愛」というところについては二つめの理由のところで語ります。まずは前半について。

『性犯罪を犯した湯澤幸一郎氏を、同じ舞台作品の同じポジションで復帰させる』ということをやることは、演劇業界全体やそこで働く女性たちのためにならないとわたしは思っています。彼の再起支援を考えるより、まずは業界全体やそこで働く人への影響を考えていただきたい。

『性犯罪を犯した湯澤幸一郎氏を、同じ舞台作品の同じポジションで復帰させる』ことが行われた場合、具体的にどういうことが起こりそうかを考えてみましょう。

もともと「マグダラなマリア」シリーズには多くのファンがついています。わたしも過去はその一人でした。
認めたくありませんが湯澤氏は舞台を作り上げる能力も、観客の心を動かす脚本を書く力も、役者としての能力も高いです。
そして、キャストさんも売り出し中の方から実力派の中堅・ベテランまでなかなかのいい人を揃えています。演劇は脚本・演出だけでなく、キャストの力でも人を呼べます。これまでの傾向を見ると、おそらく今回も多くのファンを持つ俳優さんたちが起用され、そのファンの中には内容や湯澤氏の過去に関係なく本作品を観に来るという人もいるでしょう。
つまり、公演をやればきっと成功し、もてはやされる。わたしたちが懸命に働いて稼いだお金がCLIEにも湯澤氏の懐に入る。
そうして、数年後には彼の罪などなかったかのような状態になってしまうでしょう。
Wikipediaには彼の犯罪歴が記され、ファンの間でも語られますが、それでも彼は何事もなかったかのように仕事をし、生きていける。犯罪を犯した人がまた立ち直って生きていける社会。それは一面ではよいものに見えます。ですが、周囲への影響はそれだけにとどまりません。

『性犯罪を犯した湯澤幸一郎氏を、同じ舞台作品の同じポジションで復帰させた、その結果、公演が成功し、湯澤氏がこれまで通り脚本・演出・役者という仕事を続けられた。しかも、多くの人がその事件を記憶している間に。』という事実が発するメッセージはこうです。


『性犯罪は、たいしたことのない罪だ』


たとえCLIEが「そういうつもりじゃなかった」と言っても、隠されたメッセージは伝わってしまう。湯澤氏が更生し、同じような犯罪を今後犯さなかったとしても、それでよいわけではないのです。

「隠されたメッセージが伝わってしまう」ということについてわかりにくいかもしれないのでさらに具体的に考えてみます。

まず、被害者の女性や、過去に同様の被害を被ったことのある女性はこの事実をどう受け止めるでしょうか。加害者の湯澤氏が何年か刑務所に入ったとしても、その後それまでと同じように仕事をしている姿を見たら、傷つき、悲しみ、絶望するのではないでしょうか。
湯澤氏以外の演出家や制作会社のキャスティング権限を持った人はどうでしょうか。女性の役者さんに対してキャスティングすることを条件に関係を迫るようなことは、きっとなくならないでしょう。だって、バレなきゃいい。バレたって、湯澤さんのように、罪を償ったら同じポジションに戻れる。意識的にか無意識的にかは別として、そう思ってしまう人が出てこないとも限りません。少なくとも「性犯罪を抑制する」方向にはなんの影響ももたらさないと思います。
若い演劇業界で働きたい女性の中で「偉い人と寝れば仕事をもらえる」と思い、自ら体を差し出してしまう人も出てくるかもしれません。でも、自らそうしたところで役を得られるかどうかはわからない。傷つくだけかもしれない。そうしない女性の中にだって「女性は実力では評価されない」という思いを持つ人が出てくるでしょう。男性俳優の中にだって、不公平感を持ち、「女はいいよな」などと心ないことを言う人も出てくるかもしれません。
そういう社会的影響を、吉井さん、そしてCLIEはしっかり認識した方がいいと思います。

演劇業界ではその縛りが緩くても、多くの一般企業では「セクハラ 」事件を起こした人は懲戒処分を受け、大抵の場合は元のポジションに戻れません。それは「セクハラ」が「たいしたことのない罪」 と受け取られないようにするためです。女性が性的なことがらで嫌な思いをし、それによって活躍が妨げられることを防ぐためです。 今回の事件は「職場で、自分の持つ権力を背景に女性に性的な行為を強いた。そして、その対象が未成年であった」というものです 。「対象が未成年であった」ことはとても大きなことで、それがあったからこそ逮捕され実刑を受けたわけですが、前半の部分だけでも一般社会における「セクハラ」と同等の意味を持つことで、 許されないことです。
そういうことを、吉井さんはご存じないのでしょうか?知らなかったのだとしたらこれを機に認識を改めてほしい。「演劇業界は特殊 な業界だから」なんて言い訳は通用しません。個人的な意見として 「彼は深く反省している」「再犯の可能性はない」と判断し、これまでと同じポジションで復帰させようとした吉井氏は、本当に認識が甘いと思います。
(吉井さんがプロデューサーであり社長でもあったからこんなことがまかり通ってしまったのだろうと思います。普通の会社だったら、だれかが止めてると思うんですよね…。特にあの、 ツイキャスでの発表前後のTwitterでの「復活」の演出とか。)

過去、幼い子供への性的虐待は「いたずら」と呼ばれ、セクハラは「職場のコミュニケーションの一環」と言われ、痴漢やレイプは「男の性欲はコントロールできないものなのだから仕方ない」と正当化されてきました。
つまり、男性の「罪」が矮小化され、女性は性的な面で嫌な経験をしても我慢しなければならないと思い込まされてきたのです。
そういうものを過去の戦う女性たちがひとつひとつ「おかしい」 と声を上げ、「セクハラ」「DV」「性暴力」という言葉を作り、 周知し、それは犯罪であり人権侵害であるということを社会に知らしめてきました。そうしてやっと、女性は嫌なことを我慢しなくて済むようになってきたのです。
わたしは、この流れを止めたくない。あらゆる業界で、あらゆる場面で、女性が性的に搾取されるようなことをなくしたい。傷つく女性が一人でもいてほしくない。
自分自身が女性だから同じ女性が傷つくのが嫌だと思うということもありますし、わたしが大好きなアイドルや女優さんや演劇業界に関わる全ての女性が、生き生きと自分のやりたいことをやって、実力を評価されて、仕事ができるようになってほしいという気持ちもあります。

だからこそ、そういうことに無頓着で無自覚なCLIEさんの姿勢にノーを突きつけたい。だからこそ、今後もCLIEさんの舞台には行きたくないのです。

 

2.ただ率直に嫌悪感を感じるから

理性で考えた小難しい話を延々としてきましたが、それと同じくらい単なる嫌悪感が強くて観に行きたくないということもあります。前の章でこれは後から、と書いた『性犯罪を犯した湯澤幸一郎氏を、同じ舞台作品の同じポジションで復帰させる。しかもそのテーマは男女間の性愛』の後半部分の話ですね。

マグダラなマリアは娼館が舞台の作品です。その中でさまざまな愛憎や性のあり方が語られます。タイトルが多少変わったとはいえマリア・マグダレーナを主役に据えるならば設定の部分は引き継ぐつもりでしょう。つまり、これまでのマグダラなマリアシリーズと同じように男女間の性愛がテーマとなるはず。演出・脚本をやるなら、彼の男女観や恋愛観が反映されないはずはありません。いくら『創作』であるといっても。それがわたしは、単純に気持ち悪い。性犯罪を犯した人の語る恋愛話を、観たいと思いますか?どうしても、作った人の起こした事件や性癖を想起してしまいはしないでしょうか?それはつまり観劇の最中ずっと、不愉快であるということなのです。観客が不愉快になるようなものを、嬉々として提供するのって制作会社としてどうなんでしょうか?そういう想像もなく、公演をやろうと決められてしまうCLIEさん(プロデューサーである吉井さん)の感性に対しても嫌悪感を感じます。

 

3.好きだったものを嫌いになりたくない

実はわたし、湯澤氏が逮捕された時の代替公演を観に行っていたんです。
キャストに当時好きだったD-BOYSの三津谷さんがでていたから。
二週間前に中止と代替公演が発表されて、津田さんが脚本も演出も主演もすることになって、キャストさんもスタッフさんも制作会社さんも、本当に大変だったと思います。
そして、その前後の期間でシリーズのDVDを集めて鑑賞もしました。推しだった藤原さんが出ていたから。しかも、マグダラなマリアシリーズでの彼の役どころは、彼の出演作の中でもかなり好きでした。
マグダラは作品だけで言うならば好きな作品でした。歌も曲もレベルも高いし、ストーリーも面白いし、キャラクターも魅力的で。なので最近まで「湯澤さんは嫌いだけど作品自体はよかった」と言っていたし人にも作品をすすめたこともありました。
今回の件がなければ、そのままのスタンスでいられました。
好きだったCLIE作品である弥次喜多シリーズに湯澤さんが出る と決まったときも、弥次喜多シリーズから心が離れかけていたこともありましたが、湯澤さんの出ている作品にお金を落とすのが嫌だったこともあり、結局行きませんでした。でも、湯澤さんもなにかしらの手段で生きていかなければならないし、キャストとして求められて彼が舞台作品に出演することは仕方ないだろうと思っていました。起用したCLIEを批判しようと思うこともありませんでした。単にわたしが嫌だから観に行かない、というだけのことだと。
でも、今回の件でCLIEさんがこんな風に性犯罪を犯した人を起用することへの意識が希薄で、誰もそれを社内で止めなかったとわかってしまったので、とてもがっかりしてしまいました。そして、『好き』という気持ちを利用されたようにも感じてしまいました。人気があるから、この作品を好きな人が多いから、湯澤氏を起用して多少問題になったって客が入るだろうと思ったから箱をおさえて公演をやることを決めたんですよね。営利企業なのですから、収益が上がる見通しがなければ公演を打ったりしませんよね。万一湯澤氏の起用に反感を持つ人が多くなったとしても、人気の若手俳優をキャスティングしておけばそれなりに集客できると思ってるんでしょう、きっと。馬鹿にしてますよね、観客を。……そんなふうに、どうしても思ってしまいます。

作品についても同じです。マグダラの過去作の中で、ロージーがマッチを灯してスカートをたくし上げるシーンがあります。もともと、あまり好きなシーンではなかったですが、もう二度と見たくないです。普通に楽しんで見ていたキャラクターの恋愛模様も、その背景にある湯澤氏の思想や犯した罪のことを考えながら見てしまうでしょう。きっと今作を見にいっても、手放しで楽しめることはないでしょう。

好きだったものを嫌いになってしまうのって、悲しい。本当に悲しい。せめて今回のことがなければもしかしたらいい思い出として過去作を見たときの感情はガラスケースの中に入れて取っておけたかもしれないのに。そんな風にどうしても恨む気持ちになってしまう、ファンがいることを吉井さんにはわかってほしいし、真剣に捉えてほしいです。

 

これが、わたしがCLIEの舞台をもう見に行かないと決めた理由です。

この世から全ての性差別や性的なことで嫌な思いをする女性が減りますように。そう願っています。
そのために、今回の公演にははっきりとノーと言います。絶対に観に行きません。

吉井さん、まずはこの本とセクハラについて書かれた厚生労働省のホームページでも読みましょう。

部長、その恋愛はセクハラです! (集英社新書)

部長、その恋愛はセクハラです! (集英社新書)

 

 

星屑バンプ、再演もやっぱり最高だった

やっぱりコンボイショウは最高

9/9 ソワレにて、ザ・コンボイショウ星屑バンプ再演、見てきました。やっぱりコンボイは最高。とりわけ星屑バンプは最高。本当に名作だと思う。また再演してほしい……(気が早い)

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THE CONVOY SHOW 星屑バンプ

(↑ちなみにホームページに宣伝動画上がってるけど実際の方が100万倍かっこいいんでよろしくお願いします!!)

 

 

シンプルだけど中身の詰まったお話とショータイムの素晴らしさ

今回改めて感じたのが、脚本演出の今村ねずみさんの作るお話って、やっぱりいいよな、ってこと。シンプルだけど、面白い上にちょっと泣きそうになるし、ねずみさんの人生哲学とエールが詰まってる。それなのに、メッセージが押し付けがましくない。

夢へ向かうこと、とか、本気になること、とか。対面で直接言われたら、うざいなぁ、と思われそうなメッセージなのに、こんなことワカモノに言ったらうざい思われるだろうなぁ、ってメタで見てる視線も持ちながら、でもそれやった方が楽しいよ、僕の経験上ね、ってストーリーを通して言ってくれる。(そしてそれを言うだけの説得力と愛をコンボイのオリジナルメンバーの皆さんが持っている……)それが、本当に好き。そしてすごいことだな、と思います。

個人的にはいま消耗している時期で、今回はそのメッセージを真っ直ぐに受け取れなかったんだけど。やっぱりそれでも、すごく考えさせられた。多分これからしばらく、考え続けると思います。

そして更に、ショータイム。やっぱりコンボイショウといえばショータイム。最高すぎた。なんてかっこいいんだろう。みんな、なんて綺麗なんだろう。努力、なんて言葉じゃとても表しきれない積み重ねの上にできているものだ、というものを毎回毎回、感じさせられます。そして、メンバー一人一人の全力さや「俺を見ろ!」感や、お客さんを楽しませようとするサービス精神。どれもこれもが素晴らしい。彼らが踊って歌って手拍子をして、目線をかわしあっているだけで、なんて素晴らしい、尊いものを見ているんだろうと思わせられます……。なんなんだろう。あの、有無を言わせない、身体の説得力。それが見たくて、毎回毎回、チケット1枚じゃ済まなくて、追いチケしたくなっちゃうんだよなぁ。(今回は残念ながら2枚しか取れていません)

お話の良さと、ショータイムのバランスが本当に良くて、それがわたしがコンボイショウを見続けてしまう理由の一つだと思います。

 

曲とストーリーの感想は去年の記事をどうぞ。

ここからの記事はキャスト一人ずつの感想を中心にいこうと思います。

 

 

新たな布陣

今回は新キャスト、加藤良輔くんを迎えての再演です。りょうちんはClubSLAZYとか手紙とか伊賀の花嫁2とかでちょこちょこ演技を拝見していた馴染みの役者さんなのでちょっと楽しみでした(´∀`)

そして、初演時のキャスト、荒田至法くんは出られず。更に大変残念なことにコンボイショウのお姫様、舘様が稽古中の怪我で出演できなくなってしまいました。もうね、こういうの、仕方のないことなんだけど、寂しいよね…。コンボイは本当に、本当に全員が好きだからさ…。 

でも、そういうキャスト変更もあって、それに伴ういろんな感情もあるけど、これはこれでよかったと思っています。今回もとても楽しかったし、わたしが推しているモーニング娘。でもよくあることなんですけれど、人が抜けるとその分他の人に見せ場が行くわけで。それはそれでね……。すごく楽しいんですよ…。作品の完成度も、決して去年のものに引けを取るものではなかったと思います。

 

推しが大活躍

わたしのコンボイにおける推しこと、ジュリさんも大活躍で。普段お笑い担当みたいなところありますけど、あっ、ジュリさんってやっぱり踊れるしやっぱりかっこいいわ……と呆然としました。歌もうまいし……。最高かよと。今回は舘様が歌っていた歌をがっつりジュリさんが歌うシーンがあって、舘様があの独特の雰囲気でしっとり歌うのも大好きなんですが(うっとりしながら見てしまう…)、ジュリさんの声もすごく好きなのでそれはそれで聞けて嬉しかったです。お笑いパートはいつも、あれ、わたしなんでこの人好きなんだっけって思いながら見てるんですけど…でもやっぱり好き…(笑)

特に好きなのは、ねずみさんのおふざけブルゾンちゃんが終わった後のRather Beという曲と、ショータイムの途中で、どの曲か忘れてしまいましたが若手二人を引き連れて縦横無尽に舞台上を横切ってゆくところ。

Rather Beの出だしのジュリさん、去年も最高に好きで音源落として何度も何度も脳内再生していたのですが、一年経つとどのタイミングであの曲が挟まれるのかすっかり忘れていて。ブルゾンちゃんパートのすっごくくだらないやりとりでめっちゃ笑ったあとだったから、そこから始まるRather Beの出だしのジュリさんのかっこよさに心臓がヒュッとなりました…。あの、暗めの照明の中でタップ踏むジュリさん、本当に本当に好き。そして更にいうならば、このシーンだけでなく、一人きりで舞台上でタップ踏むジュリさんが最高に好きです…。

気遣いやさんだろうと思われるから、そのせいなんだろうか。他の人が舞台上にいる時と一人きりの時、モードが変わるように見えます。一人きりで演じてる時、彼の積み重ねてきた時間や磨いてきた技術や想いや、いろんなものが見える気がして、とてもとてもときめいてしまう……。踊りはキレキレでもピタッと止まるわけでもないけどなんか色気がある……。

今回は諸事情でお金がなさすぎてあまりチケット取っていないのですが、金曜日もこの感じ方を確かめに、そして、12月まで頑張るために、しっかりとジュリさんを見てきたいと思います。

 

ねずみさんと黒須さん

ねずみさんの還暦祝いネタが今回はちょこちょこ挟まってました。本当におめでとうございます。還暦過ぎてあんなに踊れるの本当にすごい…。でも、時間は有限でいつまで踊るねずみさんを見られるかわからない…と切実に思いました。

なんかねずみさんって、可愛いですよねぇ。そしてあざとい。出られなくなってしまった舘様の代わりにしずかちゃんっぽい衣装を着たりもされていましたが、……うん、一般的な意味では可愛くはなかった(笑)でも、かわいこぶってるねずみさんは可愛かった。

あとねずみさんの歌声がとてもとても好きです。White noteの伸びのある声を聞いて優しい笑顔を見るとなんだかホッとしてしまいます。

黒須さんはやっぱりすごく上手くてキレキレだしピタピタ止まるし、見惚れました。ダンス曲でたまに意識せずに黒須さんの動きを追ってしまってる時があるんですよね…。ちょっと黒須さんのブルゾンちゃんも見てみたい…(笑)あと昨年も思いましたがWork of Artのギター弾く振りの前後のところがすんごく好き!あと、黒須さんの台詞回しがたまに舘様を感じさせる時があってちょっと泣きそうになりました…。もともと喋り方少し似てるけど、わざと似せてるんだろうなぁ…。

ていうか、舘様がいないとおじさん三人のおふざけがとどまるところを知らないな!?すごい今回はっちゃけてるな!?と思いました。三人ともすごかったです…。

 

若手四人

若手四人は四者四様ですごくよかったです!

今回の四人の中では雄生くんをやっぱり見ちゃうんですけど、雄生くん踊り超綺麗ですよね。腕の曲げ方とか脚の上げ方とかお尻とか指先とか、部位の表現がすごく綺麗。芸術的。スパイダーマンの顔を隠したダンスでも断然雄生くんを見てしまうので彼の踊りがかなり好きなんだと思います。なんでその動きからその動きに行けるの???みたいな柔らかさも感じる時がある…。あとショータイムの時の雄生くんがめちゃめちゃ好きなんです!!ものすごい目つきで客席見てますよね!あ、もちろんいい意味で!!昭和のハンサム、って感じの顔立ちですけど、その顔で、しっかりがっつり客席を見てくるのがもうたまんなくて。みんな俺を見ないわけないだろ?って顔してる。わりとオラオラ。クールなかっこよさを追求したいとパンフで仰ってましたが、わかります。そういえば雄生くんと同い年なんだなぁわたし…。そういう意味でも応援したいです。

れおくんは、なんか色気が倍増しになっててやばかったです!ダンスも表情も、色っぽくて綺麗。たまに見える首筋の白さがすごく素敵。with Bやってる時のアンニュイイケメンぶったお顔もまあお綺麗だったし、そのすぐ後のブルゾンちゃんの35億の時の表情とか最高だった!なんだか舘様みを感じるよね…れおくん…。パンフのインタビューも舘様とれおくんだったし、みんな多分そう思ってるんだろうなぁ。わたし、ラストの方のれおくんの独白シーンの雰囲気が本当に好きだし、ガッツだぜを歌う時のオラオラした雄みのつよいれおくんもギャップ萌えでとても好きなんですよね。だから今回もそれが見られて嬉しかったです。そして、今回はハジメ役として、一番盛り上がるシーンで大事な役どころを演じていて。やっぱり流石だなと思いました。2.5次元で引っ張りだこなだけある。声量もすごいけど、それだけじゃあなくって。腕を震わせたり少しだけ涙を流したり泣き顔で微笑んでみたり……細かな演技がとてもよくて、グッときてしまった。

そうちゃんは、手足が長くて見栄えがするし、やっぱりうまいですよね…。すごくうまい…。オープニングのダンスのところとかチラチラとそうちゃんを見てしまいます。演技シーンではそうちゃん、背も高いしりょうちんみたいに若見えするタイプでもないし、でも年下キャラでみんなに丁寧語なの可愛い…。あとねずみさんと二人でお話するシーン超可愛い…。チラシを拾って渡すシーンもすごく好き。あ、あと今回何故か、みんなで一生懸命くしゃくしゃのチラシを伸ばすシーンがやけに可愛く幼く見えたんですけどなんだったんだろう…。若手全員可愛いよもう…。

りょうちんは34歳と思えない感じで相変わらず白くて童顔でした。やっぱりでも、りょうちんはシャイだなぁ、と思いました。全然客席に目線がこないし遠慮がち。れおくんとかねずみさんとかジュリさんと目を見交わしてニコッとしたりするのは本当に可愛かったし、歌もうまかったけど。でも、もっといけると思うんだよなぁ。asiapanで初めて若手メンバーが入った時の感じを思い出しました。あれから、ゆうせいくんもれおくんもしほうくんも、みんなものすごく変わっていった。自分らしい表現を見つけて、客席をしっかり見つめて、煽りさえするようになった。多分きっとりょうちんも、もっと自分らしい表現を見つけて伸び伸びやれるようになると思うんだけどなぁ。もっと魅力的に自分を見せられるし、ダンスも演技も、もっともっと上手くなると思う。次回作にも期待したいです。しかしほんと、Club SLAZYの最初の方のころから比べると、随分歌が上手くなって…。もっとたくさんりょうちんの歌、聴きたいなぁ。 

……うーん、言うまいと思っていたのですがやっぱり言いたい……。わたしは、昨年のキャストの至法くんが本当に好きだったんです。今回の星屑バンプを見て、正直至法くんの不在をとても強く感じてしまいました。彼の犬っぽい人懐っこさや存在感があの四人の仲の良さとか、わちゃわちゃした空気感とかを作り出していたんだなって思ってしまって切なくて…。みんなそうだけど至法くんは本当に唯一無二だったと思ってしまいました。彼がいなくなってりょうちんが入ったことで、ワカモノ四人組の空気感も随分変わったなって、思いました。なんかちょっと、遠慮があるような気がしたりもして。そう思うと星屑加入組のそうちゃんはすごいな…星屑初演で全く違和感なかったもんな……。

まあ色々言いましたけど結局のところ『みんな違ってみんないい』ってことですよ!!今回は今回、前回は前回。今回もみんな最高!!みんな大好き!!!みんなどんどん自分の色を出してどんどん花開いてゆけばいいんだよ!!!

 

早く金曜日が来ればいい

そんなわけで今年の星屑バンプもとてもとても楽しみました。最後にONE!の速報があるのも嬉しかったです。今年は新作やらないのかな〜って物足りなく思っていたところなのでものすごく嬉しかったです!期待しかない!

星屑バンプ、次の観劇は金曜日なのですが、日曜に見た直後からずっとうわ言のように『なんでもっとチケット取っておかなかったんだろ……』もつぶやいています。つらい。もっといっぱい見たい。コンボイは麻薬。

今、仕事が大変で元気が出ない時期で、あの強いメッセージを真っ直ぐに受け止められないからこそ、もう何度か見て考えて、気持ちを整理したいんだけどな…。金曜日が待ち遠しくもあり、来て欲しくない気持ちもあり…。だって金曜日が来たらわたしの星屑バンプは終わってしまうから…。あー!また再演してくれないかなー!!ここ最近の何作かの中で一番好き!でも新作もいっぱい見たいし年末のディナーショーも行きたい!!!

 

さて、今日はこのへんで。

 

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